AIが当たり前の時代だからこそ、「当たり前」が差になる

いつもブログを読んで頂きありがとうございます。
ラストコンパスの秋岡です。
弊社では、POTENTIAL(ポテンシャル)という人材制度構築をサポートしている仕組みがあります。
その中で最近、経営者様との会話でよく話題に上がるのが「AI」です。
「若手が資料作成をAIで一瞬で終わらせてくる」
「議事録もメールの文面も、AIで十分になってきた」
AIの活用は、業務効率化の面で非常に有効です。
私自身も日々の業務で活用しており、もはや手放せない存在になっています。
一方で、AIは便利であるがゆえに、人材の成長に必ずしも良い影響だけを与えるわけではないのではと感じる場面も増えてきました。
今回は「AI環境下における人間力の重要性」についてお伝えしたいと思います。
AIに聞けば、それらしい答えがすぐに返ってきます。
しかし、若手が成長する上で大切なのは、答えそのものよりも、答えにたどり着くまでの「考える経験」です。
・お客様への提案文をAIに作らせて、そのまま送る
・分からないことを先輩ではなくAIにだけ聞く
・失敗する前に正解を調べ、失敗から学ぶ機会がなくなる
このような状態が続くと、一見仕事は回っているように見えても、本人の中には何も積み上がっていない、ということが起こり得ます。
また、先輩に相談する機会が減ることで、社内のコミュニケーションそのものが減っていく点も見逃せません。
では、AIが当たり前になった時代に、人材の差はどこで生まれるのでしょうか。
私は、挨拶や時間を守ること、身だしなみ、報連相といった「当たり前の業務姿勢」にこそ差が生まれると考えています。
文章や資料は、AIを使えば誰でも一定の水準に整えられるようになりました。
しかし、
・朝、現場の職人さんに自分から挨拶をする
・お客様の目を見て、感謝を伝える
・ミスをした時に、すぐに上司へ報告する
これらはAIが代わりにやってくれるものではありません。
住宅はお客様にとって人生で最も高額な買い物のひとつです。
お客様が最終的に「この人に任せたい」と判断する理由は、資料の綺麗さよりも、担当者の人柄や姿勢にあることが多いのではないでしょうか。
資料の質で差がつきにくくなった分、人としての信頼が、これまで以上に成果を左右するようになっていくと思います。
ここで注意したいのは、人間力は「本人の性格」や「自然に身につくもの」ではないという点です。
挨拶ひとつをとっても、なぜ大切なのかを理解していなければ、形だけのものになってしまいます。
・会社として大切にしている「当たり前の基準」を言葉にする
・朝礼や面談で、その基準を繰り返し伝える
・できている社員を適切に評価し、承認する
上記のように、人間力を評価や教育の仕組みの中に組み込んでいくことで、組織の文化として根付いていきます。
AIの活用ルールを整えるのと同じくらい、人としての基準を整えることが、これからの人材育成には求められると考えています。
AIは、使い方次第で人材の成長を大きく後押ししてくれる心強い道具です。
だからこそ、道具に頼りきるのではなく、土台となる人間力をしっかりと育てていくことが大切です。
「当たり前のことを、当たり前にできているか」
ぜひ一度、自社の社員の皆様、そしてご自身の姿勢を振り返ってみて頂けると幸いです。
それでは。