「やらない理由」を探してはいけない!
突然ですが、
住宅営業をしている中で、土地探しで2~3年くらい決めきれずにいるお客様はいませんか?
Aの土地は、値段が高い。
Bの土地は、立地条件や周辺環境が悪い。
Cの土地は、学校区が悪い。
Dの土地は、日当たりや形が悪い。などなど。
妥協点を作らずに、悪いところばかりに目がいってしまうというありがちな話だと思います。
しかし、このような人に限って、「家は早く欲しい!」と
つじつまの合わないことを言っているケースもあると思います。
ちなみに、従業員の中にも「やらない理由」ばかり探してしまう人はいませんか?
社長の意見を素直に聞き入れず、
「それはやっても無駄」、「忙しくてできない」、「時期やタイミングが悪い」など、
否定的な意見や保守的な考えの方もいらっしゃるのではないでしょうか?
ビジネスパートナーであるALLAGI株式会社の谷上社長の講演で、
「コロナについて、どのように考えているのか?」という話があります。
要約すると、以下のような内容です。
緊急事態宣言のときは、総合展示場が閉鎖されて来場数はガクンと下がった。
しかし、ステイホームで家にいる時間が長くなることで、
インスタなどからの資料請求が増えたので、集客費用をSNS戦略に投下した。
また、営業マンは商談が減り、やる事がなくなってしまったので、
管理客に対して1件ずつテレアポを行うことで掘り起こしとリスト精査を狙った。
会社としての考えに対し、浸透しきれていない社員は、
「声をかけたところでアポも取れないだろうから、そんなことしても無駄」と、
決めつけて素直に動かなかった。
しかし、入社して1ヶ月ほどの新入社員が、
会社や先輩の指示に対して、素直に取り組むことでアポが取れた。
大事なことは、「やらない理由」を探すのではなく、
その時々の状況下で、最良の選択をしていく事。できる事を考えて実践していく事。
そもそも、今回の問題がコロナなだけで、
台風や地震、リーマンショックなど、大きな問題は2〜3年に一度くらい起こる。
その時に、なにも打開策を講じられない企業だと淘汰されていくと思うし、
今回のようなトラブルにも即座に対応できるように、日頃から社員に対して、考え方を浸透させなければならない。
どうでしょうか?
個人的には、核心をついたような話だと思います。
「やらない理由」を言うだけは簡単ですが、そもそも「やらないといけない理由」も同時にあるハズですので、
そこに目を向けていく考えは重要だと感じました。
最後に、先日商談させて頂いた工務店様との話です。
社長としては、是非導入したいけど、
今は忙しくて時期が悪いので半年後に考える。という結論でした。
しかし、お話をしているうちに、自然にできあがるものでもないし、いつかやらないといけないのであれば、
忙しいなりにできる範囲から取り組んでいこうか!との事で、時期を前倒ししてご契約を頂きました。
私自身も、「やらない理由」ばかり探すのではなく、
「やる理由・やった方がいい理由」に目を向けて業務に励みたいと思った次第です。
釜鳴 伸二