一つ100円の洗濯ばさみを売ってください
今回のブログのタイトルになっている言葉は、
私が営業職につく前の就職活動中にある会社の
人事担当者に言われた言葉で最も困った業務依頼です。
この依頼が来た時にまず初めに私の脳裏を過った言葉は
無理でしょ!
でした。笑
今や100円均一にいけば複数の洗濯ばさみが100円で買える時代ですし、
わざわざ私から買わなくても少し外を歩けばどこでも買える。
なんだったら外に行かなくてもWEB上で買えてしまう。
そんな時代ですから。。。
それでも必死にどうすれば売れるのか考えました。
付加価値をつけて自分からしか買えないような洗濯ばさみなら売れるか。とか。
永野智也という人間を売り込み、信頼をしてもらった上で売るか。とか。
片っ端から声をかけまくれば100円だから、誰か買ってくれるか。とか。
いろいろ考えましたが、どれも腑に落ちず実行にも至らず終いで終わりました。
ある日、同じ人から100円のボールペンを売ってくれと言われました。
結論的には、沢山売れることが出来ました。
何が違うのか?
私がたくさん売ることが出来たボールペンは、個人的にいつも利用しており
描きやすく愛用しているものでした。
この2つの依頼を通して、自分が気づいた事。
それは、売るという事はその物が良いものかどうかや、人を売り込むか以前に
売るもの自体が“自分の腹に落ちているか”という事でした。
洗濯ばさみの時は鼻っから自分ならいらないと断定していた。
ボールペンの時は使いやすいので魅力を最大限伝えることが出来た。
このような違いがありました。
なぜ、住宅会社では社長が一番受注がとれるのか?
それは、肩書でも歴でもなく自分たちが造っている家その物を
誰よりも良いものだという認識があるからです。
その自信そのものがお客様に提案をしていく上で言葉に油が乗っている為伝わりやすく
なっているというロジックになっている訳ですね。
私たちが本部をしているSIMPLENOTEも初めの1棟までの受注が速い会社様の
共通点としては、誰よりも早い段階で腹に落ちている。
新しいものをいち早く腹に落とせるかどうかも一つの能力ですね。
皆さまの会社で取り扱っている住宅商品も標準仕様一つとっても、
お客様に提案する土地情報一つとってもしっかりと腹に落として提案できていますか?
その気持ちがお客様の背中を押してあげる営業ツールになっている事を認識ください。
私たちラストコンパスでは、そういった目に見えない営業ツールその物を支援していく
活動にも注力しています。
ハード面はもちろん、ソフト面の強化も同時に強化していく事で
会社の業務改善につなげて頂ければ幸いだと思っております。
永野