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部活動からもらったもの

みなさん、こんにちは

 

 

大阪(18年)、京都(6年)、金沢(1年)、沖縄(半年)、草津(2カ月)と、

観光地にばっかり在住経験があります。

 

 

笹川です。

 

 

本日は、私の学生時代の話を簡単にさせていただこうと思います。

 

 

私は中学時代に、バスケットボール部に所属していました。

 

 

大阪府箕面市にある、無名のバスケットボール部で、

大会に出ても良くて3回戦進出程度のチームでした。

 

 

そこでの教育方法が独特でしたので、ご紹介します。

 

 

まず入部初日に監督から、

 

「この人数、1年で半分にしたるから。」

 

と、言い渡されました。

 

 

新入部員は14名いたのですが、

私と同級生は言われている意味が分かりませんでした。

 

 

次の日から、逃げたくなるような練習が始まりました。

 

 

走り込みのメニューは、

約1km330秒以内に走り切るというものを最低5本、

(学校の外周を走っていたので、正確に1kmかどうかは定かではありません)

1人でも帰って来られなければ、もう1周追加、というものでした。

 

中学1年生には非常にハードルが高いものでした。

走りこんでいる社会人で3分前後が平均です。

 

そして、

「なめてんのか」「殺すぞ」「帰れ」「なんで出来ひんねん」

今で言うパワハラが横行していました。

 

中学生だった私たちは何も言い返せませんでした。

 

筋トレでは、

プランク130秒を3本、

空気椅子130秒を3本、

腕立て伏せ30回を3本等々で、

同様に、誰かがクリアできなければメニューが追加されました。

 

そして、

 

雑用とハンドリング練習(ボールに慣れるための基礎練習)を繰り返すだけの日々でした。

練習中に吐くメンバーも多くいました。時折、蹴られ、胸元を掴まれました。

 

 

監督からは、理由も伝えられないまま、

1年間はコートにも立たせないから」と言われました。

 

 

何の面白みも感じないまま、

なぜか全員が1年を乗り越えました。

 

 

同級生とは、いつ辞めようかという話ばかりしていたのに、びっくりです。

 

 

ただ単に、負けず嫌いで馬鹿なメンバー、

そして辞めるのが怖かった人間が集まっていただけだったと、

今では思うのですが、

2年生に上がる際に監督から言われた言葉が印象的でした。

 

 

「高校の強豪校と同じメニューをやらせていたけど、

全員よく頑張ったな。これからは、試合で勝てるようにコート上で戦術を学んでいこう。」

 

 

ここでやっと、

上級生と混ざってバスケットボールができるようになり、

楽しくなっていきました。

 

 

私は主将に選んでもらい、

3年生になると、近くの高校と試合をさせていただけるようになりました。

 

 

結果、監督に対しては、感謝している反面、恨んでいる部分もあります。

 

心技体で鍛えられたと思う一方で、

教育が成果に結びついていないし、罵倒などで精神的に追い詰められ、ムカついていたからです

 

また、

部活の方向性や目標、他校の状況、練習メニューの意義、

一人一人に合ったアドバイスなど監督として出来ることがもっとあったと思います。

 

 

 

練習は厳しかったですが、

3回戦止まりの実績からみて、効果的な教育ができていなかったのです。

 

 

 

 

 

これは企業にしても同じです。

 

 

 

 

・感情にまかせた教育

・放置教育

・企業理念や事業計画が浸透・共有されていない

・作業を伝えるだけの教育

・評価基準がない

 

これまでの日本では普通にあった体制が、

今、改善をするタイミングにきています。

 

業務に張りを持たせるためには、

その場の感情でアプローチするのではなく、

数字や企業理念を使って話をするべきです。

 

(感情的に叱る・叱られる事も、時には必要だと思いますが)

 

 

企業の体制を整え、速いスピードで社員を育て上げる、

そして、業績をあげていく。

 

 

 

弊社では、そういったお手伝いもさせていただいております。

 

 

 

追記

 

セレンディピティという言葉は聞いたことがありますか。

 

偶然、幸運に出会う事、

何かを探しているときに、探しているものとは別に価値あるものを偶然見つける事、

と、されています。

 

これは自然科学分野では人間のひとつの能力として確立されており、

歴史上の偉人が多く経験した現象です。

 

私にとっては、今回お伝えさせていただいた監督との出会いが、

セレンディピティのひとつでした。

 

根性や精神的な安定感などを考えるきっかけとなったからです。

 

 

日頃の行いが、こういった偶然の幸運に繋がるかと思いますので、

日々に気を付けて、過ごしていきたいですね。

 

 

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