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元々地上に道はない。歩く人が多くなれば、それが道になる

こんにちは、後藤です。

ようやく少しづつ日常が戻ってきましたね。

 

行きたい場所に行けること。

人と会って話ができること。

そしてギュウギュウ詰めの満員電車、、、。

 

いままで当たり前だったことが、

特別のことのように感じられ、

改めて平和な日常の有難味を感じます。

満員電車だけはいらないですけどね、、、。

 

 

さて、表題の

「元々地上に道はない。歩く人が多くなれば、それが道になる」

という言葉、ご存知でしょうか?

 

「聞いたことない」、「はじめて聞いた」という方、

きっと忘れているだけでしょう。

 

なぜなら、このフレーズは中学3年生の教科書に、

必ずと言ってよいほど載っている物語の

ラストシーンに使われている言葉だからです。

 

魯迅(ろじん)という作家が書いた『故郷』という小説です。

思い出しましたか?

 

 

私は国語が大の苦手で、

論文や古文などには当時全く興味を持つことができなかったのですが、

小説だけは楽しみにしており、

授業の進行を待たずに先に読んでいたのを覚えています。

 

中でも特に印象に残っていたのが、

夏目漱石の『こころ』、森鴎外の『舞姫』、

そしてこの『故郷』でした。

 

斬新な話でも、爽快な話でもなく、

むしろ鬱々とさせられる暗い話ですが、

ラストシーンにとても感銘を受けました。

 

道というものははじめから用意されているものではなく、

誰かが最初の一歩を踏み入れ、

その道を通ったという実績と足跡を残すことで後の人が続き、

そしてやがて道が出来上がっていくのだと教えられます。

 

 

今回は、この魯迅の言葉から、

私が日々教訓にしている2つのことをお伝えいたします。

 

1つ目は、

企業は時代や環境の変化に対応するために、

様々な選択を強いられることがありますが、

進むべき道は、用意されている道(誰かが通ったことのある道)

の中から選択するだけではないということです。

 

用意されている道がすべて行き止まりだったら、

もしくは遠回りや危険なため、通るべき道でなかったとしたら、

打つ手がないとあきらめるのではなく、

自ら新しい道を切り開くという選択肢が残っているということです。

 

いまはどの企業でも当たり前のように取り入れられている多くの手法も、

はじめは誰かが道ではない場所を進み、

足跡を残したことによって生まれています。

 

もちろん、危険が付きまといます。

落とし穴や地雷が埋まっているかもしれません。

危険な生物が潜んでいるかもしれません。

 

また、深く迷い込んで迷子になってしまうかもしれません。

もちろん、行き止まりで引き返さなければならないことも考えられます。

 

だからこそ、強い意志と細心の注意をもって臨む必要があるでしょう。

 

 

2つ目は、

誰かが最初の一歩を踏み出して残した足跡を、

後から通る人達が「道」にしていかなければならないということです。

 

ただその足跡を辿るだけではなく、

例えばアスファルトを敷き、信号機やガ−ドレ-ルを作ることで、

より安全で利便性の高い道にしていく必要があります。

 

それを行うのは、足跡を残した人でなく、

後から通る人達の役割であるということです。

 

その道を通るたびに、少しずつでも改良を加えることで、

いずれは元々道でなかったことなど誰も気が付かないほどの、

立派な道が出来上がることでしょう。

 

 

ちなみに、LASTCOMPASSの幹部方針の一文をお伝えいたします。

 

「自分にしかできないことに挑戦する。

乗り越えたら自分以外でもできるように

仕組化することが幹部の仕事である。」

 

魯迅の言葉と通ずるものがありますよね。

参考になれば幸いです。

 

後藤

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