『工務店経営の本質』
いつもありがとうございます。
ラスト・コンパスの堀です。
毎日、毎日多くの知っている名前の会社の破産などの状況が入ってきます。。。
工務店の淘汰が今まで以上に加速をしていると業界23年おりますがかつてないほど感じております。
色々な原因があると思います。
コスト上昇、受注難、人材流出などなどあげればきりがないほどの原因があると思います。
その原因を解決していく為に業務効率化は必須ですが、最近とある経営者から進められて読んだ本の内容が浮かびました。
それはKADOKAWAから出版されている『割に合わないことをやりなさい』
「割に合わないことをやりなさい コスパ・タイパ時代の「次の価値」を見つける思考法」小玉歩 [ビジネス書] – KADOKAWA
タイトルだけを聞くと、「え、経営において一番重要な効率化と逆行していませんか?」と思われるかもしれません。
しかし、読み進める中で、私たちが今立ち向かっている住宅業界・工務店経営の本質がここにあると思いましたので記載させて頂きます。
今の時代、ChatGPTをはじめとするAIの進化やデジタルツールの普及により、業務効率化やデータ分析、SNS集客は急速に進化しています。
これらは間違いなく重要ですし、弊社でも活用しておりますし推奨しています。効率を追い求め、無駄を削ぎ落とすことは、経営の基本です。
しかし、ここで一つ問いかけたいのです。
「デジタルを突き詰めた先に、他社との決定的な差別化は生まれるでしょうか?」
デジタルは誰でも同じように導入でき、正しいノウハウさえあれば一定の成果を出せます。
つまり、効率化やロジックだけの勝負は、すぐにコモディティ化(同質化)してしまうのです。価格競合や「どこの工務店も言っていることが同じ」という状態に陥る原因は、ここにあります。
だからこそ、今改めて重要になるのが「デジタルとアナログの融合」だと思います。
デジタルで突き詰めた業務効率化やデータ分析という強固な土台の上に、あえて一見すると効率の悪い「アナログな情熱」や「割に合わないこと」を掛け合わせる。
これこそが、お客様の心を揺さぶり、選ばれ続ける会社を作る最大の鍵になるのではと思います。
では、工務店経営における「割に合わないこと」とは何でしょうか。
一組一組のお客様の背景や想いに、徹底的に寄り添う時間を作ること
見学会の後に、一人ひとりの顔を思い浮かべながら手書きのお礼状を添えること
引き渡し後も定期的に足を運び、小さな困りごとに顔を出すアフターフォロー
自社の利益だけでなく、地域や職人さんたちの未来のために汗をかくこと
これらは一見、タイムパフォーマンス(タイパ)が悪く、短期的には「割に合わないこと」に見えるかもしれません。
しかし、お客様が最終的に何十年のローンを組んで一生に一度の家づくりを託す相手は、「効率的な会社」ではなく「自分たちのためにここまで親身になってくれる人間」です。
デジタルを駆使して生まれた時間と余力を使って、徹底的に「アナログな泥臭さ」にエネルギーを注ぐ。デジタルで「再現性」を高め、アナログで「唯一無二の価値」を創る。
この2つの融合こそが、これからの時代を勝ち抜く工務店経営の本質ではないかとふと思いましたので記載させて頂きました。
業務のデジタル化を進めること自体が目的になってはいませんでしょうか?
デジタル化で浮いた時間を、本当にお客様と向き合う「アナログな時間」に使えていますでしょうか?
「効率化」のその先にある、自社ならではの「割に合わない情熱」。今一度、自社のデジタルとアナログのバランスを見直し、唯一無二の選ばれる工務店を目指していく、工務店経営の本質と思います。
私達はセミナーを通じてそのような事を工務店経営者にお伝えをさせて頂いておりますのでぜひ。