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小さな世界のクリエイター

 


大久保です。





先日、久しぶりに映画館で映画を見る機会がありました。





私が見に行ったのは李相日(リ・サンイル)監督による
現在話題になっている映画。「国宝」です。





この李監督は、以前から「悪人」や「怒り」などの
ヒット映画を輩出しており、
映画ファンからかなり高い評価を得ている監督の1人です。





簡単に「国宝」のあらすじをお伝えすると、

任侠の家に生まれた主人公(吉沢亮)が父を抗争で失い、
天涯孤独の身となったあと





上方歌舞伎の名門一家に引き取られ、

歌舞伎の世界に飛び込むことになり、





「女形」という歌舞伎の中でも女性の役回りを演じながら

紆余曲折と艱難辛苦を芸術的な
描写と渾身の表現力で描いていくヒューマンドラマです。





過去300本以上の映画を見た
私の個人的な感想ですが、





演技、映像、ストーリー構成など、
日本の映画の中でもトップレベルで
芸術性の高い作品だと感じました。




映画という名の芸術を見たという
感覚に近くなるような





何かを極めることまでの道のりは

かくに美しくも儚い作品。





最近の日本映画は、客寄せパンダの大根キャストが多く

開始早々に残念に思う映画が多い印象でしたが、





「国宝」に関しては監督が1シーン撮影するたびに顎に力が入り過ぎ

歯を1本失うといったくらいの気合いの入り方で、
カンヌ映画祭でもスタンディングオベーションを浴びると言った





素晴らしい完成度でしたので、

この場を借りておススメしておきます。




さて、話は変わりますがラストコンパスでは
週3回の頻度でブログをアップしています。





そして、社員全員で行っているため
必ず1月に1度くらいはブログを書くことになるのですが、





正直文章を得意としない人にとっては
割と月1のブログは辛い仕事になっているかもしれません。





私はこの会社に入って7年くらいずっとブログを
書いていますので、80記事ほど書いたことになりますが、




それだけ書いた経験のある自分でも

ブログの題材を何にするかや、
メッセージを何にするかは割と悩みます。





こんな稚拙な私のブログでも見てくれて、
面白いと言ってくれるアクティブユーザー様が
少ないながらいらっしゃるからです。





これだけ文章を書いてきたので分かることですが、
ブログを見れはその人の
考えていることや心情の変化など
性格の隅々を文章表現から読み取ることができます。





一方、感情が何も読み取れない。

伝わってこないブログも中には存在します。





AIを頻繁に使っているメッセージ性がないブログ。

タスクとして行っているブログ。
表現にオリジナリティがないブログ





色々ありますが、





私的にはその人のブログが引き込まれるかどうかで、
クリエイティブのセンスがあるか。ないか。
ほぼ判断できると思っています。





なぜなら
何かを伝えたい想いやこだわりを表現したいという
”思想”が根底になければ
刺さるブログを書くことは不可能であるからです。





そしてブログは「文字を書く」といく

義務教育で誰でも習得した技術だけで、
何かを生み出せるクリエイティブの初めの1歩です。





表現の土台となるブログがつまらない人は、
少なくとも売れる商品や当たる広告となるような
作成物を作ることは不可能だと考えていますし、





逆にメッセージ性が高いブログを書いている人は
クリエイターのセンスがあると判断しています。





つまりこの週3回の社内ブログは





クリエイティブのような仕事に必要な、
答えのない仕事をこなせる能力があるか、
何気ない仕事に意味を見出せるかどうか。
を測る最適の仕事なわけです。





冒頭話した映画もそうですし、
オーケストラやライブもそうですし、
スポーツや競技系もそうですが、





根幹のメッセージに

得体の知れない情熱を込めることで





人を震えさせる表現が生まれます。





そしてその担い手になりたいと思う根幹の気持ちが

クリエイターには必要なのです。





ですので

ささいなブログ1つとっても
タスクとして捉えるのではなく、





小さな世界のクリエイターとして






真剣に取り組んでみるのも

良いのではないでしょうか?






では。

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