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学説について本気出して考えてみた。

 




大久保です。




以前のブログでも少しお伝えしたように、

私は社会人1年目時代、営業の基礎を学ぶために上司が渡してくれた大量の心理学メモをきっかけに、

当初、心理学のインプット→テレアポでアウトプットを繰り返していたわけです。




その考え方を活用しそこそこ営業成果が出たので、

心理学や経済学などの学術・学説的なことが、割と自分の考え方の基礎になっている部分があります。




ですがたかが学説でしょ?




と、思われる人もいるも思います。

確かに現在からしたらたかが学説なわけです。





名前も知らないおっさんが作ったよく分からない考え方なわけです。

ですがよく考えてください。





あなたが寿命の全てを捧げたとしても、新たな学説を100年先に残せる確率は0.0000…となるかと思います。





つまり、現代もなお名前が残る学説は

その時代に提唱した学説のよりすぐりの更によりすぐりが寿命を燃やしながら提唱した、まさに




その時代の提唱界の大谷翔平が残した考え方なわけだと私は思うわけですので、、

今回は、1つの有名な学説を本気で

考えてみるコーナーをこの場を借りて実施したいと思います。





はい。





例えばよく知られる学説として、1940年代にアブラハム・マズローが提唱した

「マズローの段階欲求説」を例に取り上げます。




この欲求段階説は人間の基本的欲求を、低次の順番から下に並べていて、

その考え方を組織論やマーケティングなどに活かすといった学説です。

低次から言うと、(AIから引っ張ります)





1. 生理的欲求:

食欲、睡眠欲、排泄欲など、生命維持に必要な基本的な欲求。


2. 安全の欲求:
安定した生活、経済的な安定、健康など、危険から身を守りたいという欲求。


3. 社会的欲求:
所属欲求、愛情欲求とも呼ばれ、他人と繋がりたい、誰かに愛されたい、どこかの集団に所属したいという欲求。


4. 承認欲求:
他者からの尊敬や賞賛、認められたいという欲求。


5. 自己実現の欲求:
自分の能力や可能性を最大限に発揮したい、自己成長したいという欲求。





となるらしいです。




しかし、

あまり知られてないですが、この説の1番面白いところは、
この法則の絶対的なルールは不可逆(下から上の階級には行けども逆はない)という所なのです。




例えば仕事において

1.生理的欲求が満たされない状態は、

命の危機を感じながら残業や無睡で仕事しなければいけない人が求める欲求を指すかと思いますし、




そして次の2.安全の欲求は、

いつ首を切られて生活を困窮する状態であるよりかは、安定した企業に入りたいと思う欲求かと思います。





3〜5は省略しますが、

これらは各段階の欲求を満たすと、次の段階を目指し、

高次に足を踏み入れると低次の欲求には目が向かなくといった不可逆という絶対法則があります。





その不可逆という概念において
何が言いたいかと言うと、

それぞれの人材の欲求段階に沿った段階的な制度を設計することが重要なのではないか。

ということを思ったので少し考え方をシェアさせていただければと思います。




さて、では今の時代は国の保障制度などのおかげで、ある程度1や2は満たせる人が多いと思われます。

では欲求の3である、




3. 社会的欲求

つまり所属欲求に関してですが、

これは安定した会社でも仲間やしのぎを削れるライバルが欲しいという欲求だと思いますので、





1人採用より、複数採用が効果的ですし、

社会人1〜2年目には同期やライバル、同じ環境での公平な勝負であったり、

一生を共にできる顧客との出会いが必要になるのではと考えます。





この段階では会社の不満や矛盾など一旦は度外視でひたむきに働けるフェーズです。

そして次にそこがある程度満たされると




4.承認欲求の段階に入ります。

仕事の成果を誰かに認められたい欲求です。

社会人3〜4年を指すことと仮定します。





その欲求充足に対しては、公平で公正な評価制度による貢献の可視化や、

目標設定の妥当性などか必要になってくるわけです。





企業はこのステージ4に備え、

社内に絶対的な貢献基準(売上貢献、客数貢献、利益貢献など、会社により様々)を

明示する必要性が出てくるのかなと思います。




仮に企業が承認するに値する基準や法則を正しく明示出来ていないとどうなるかですが、

ルールが全くなく審判もいない中、スポーツで1位を目指しているようなもので、




なんでこんなに頑張っているのに認められないんだ。と、勘違いをしてしまい

会社は分かっていない。上司は分かっていない。

みたいな不満の種に繋がるわけです。





そして、承認されないので不満→不満だから利己的になる→利己的になると会社の悪口を言う。

といった悪循環が生まれ、

最終的には愚痴や出来ない言い訳ばかり言う誰にも褒められない、尊敬されない人が誕生します。





これこそが多くの人が陥ってしまう、

承認が満たされないことによって発生する

「ステージ4症候群」です。




年取っても一生自慢話ばかりする人

自分は特別とか凄いとか勘違いしている人

上手く行かない原因を他人や環境のせいにしている人




こういった人はたくさんいますが、

長期間承認されないが故の人生が生み出した性格だと感じています。




今、私の大学の仲の良い友人はほぼ独立したのですが、

仕事の話が比較的好きで、入社4~5年も経てば全員が

ステージ5の視座(どのようにすれば企業や個人が成長するか)で話をしていたことが印象的でした。





そして不思議なことにステージ5の人間はなぜか決まって会社の愚痴を言わなくなります。




おそらくその愚痴となる大元の改善にテコ入れ出来るほどの力が

その段階の人には既に備わっているからだと思います。





では話を戻します。




次に社会人7年目以上とした時に、

さんざん成果を出し、賞賛に興味がなくなった人がどこに向かうかですが、




それが先ほど出てきた5. 自己実現の欲求:です。




この段階では、自己の目先の利益だけを顧みずに

自己の人生の目的を果たすために本気を出す。

という欲求を指しています。




そこを求める高次な人達だからこそ、

欲求のステップを1から始めることになったとしても自己実現のために

「起業」という選択肢を選ぶ人が少なからずいるわけです。





この学術の作用を駆使した手法で上手くやっているなー、

という会社があります。





リクルートです。

リクルートは、欲求段階の3を満たす大量採用と結束→4を満たす制度設計による金と称賛→5を満たす独立の補助と買収

という、欲求段階説の軸になぞらえて組織制度が設計されているように見えます。

(あくまで私見です。)





日本てもかなりIQの高い人たちが出した組織設計なので、参考になると思います。

ということで、





色々と私見を交えてみたのですが、いかがでしたでしょう?

今回はマズローとリクルートを例にしてみましたが、こういった学説をどのように活かして考えるかは、

その学説を解釈する人の手腕次第なのかなと個人的には思うわけです。





なのでもし仕事やプライベートで

迷ってしまっている場合は目の前の学説を

一度全力で信じて考えてみるのも良いかもしれません。





ではまた。

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