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集中型多角化戦略

 

こんにちは、古藤です。

 

今回のテーマは、成長戦略です。

 

一言で成長戦略と言っても色々な考え方があると思いますが、
今回は一般的にも知れ渡っているアンゾフの成長マトリクスについて触れていきたいと思います。

 

【アンゾフの成長マトリクス】

イゴール・アンゾフは、「戦略的経営の父」とも呼ばれるロシア系アメリカ人の経営学者でした。
その功績の中で、成長戦略における一つの考え方が、「アンゾフの成長マトリクス」というものです。

参照元:日本政府公式WEBサイト「ミラサポplus

 

それぞれの内容と住宅会社の取り組み事例を見ていきます。

 

①既存製品×既存市場の「市場浸透戦略」

いままでの市場に、既存の製品やサービスを投下して、売上高や市場シェアの拡大を目指す戦略です。
この戦略では、製品の認知度を上げたり、購入意欲を高めたりすることが大きな課題となり、戦略の主な目的になってきます。

例)HPInstagramによる認知拡大や広告活動、YouTubeによる施主インタビュー動画など

  

②新規製品×既存市場の「新製品開発戦略」

いままでの市場に、新しい製品やサービスを投入して、売上を拡大しようとする戦略です。
既存市場のニーズに対応した製品やサービスを開発すること、競合と差別化を図ることができる製品やサービスを開発することが重要なポイントになります。

例)商品系FCVCの導入、住宅の別ブランドの立ち上げなど

 

③既存製品×新規市場の「新市場開拓戦略」

既存の製品やサービスを新しい市場に投入して、勝負します。
その市場に競合がいる場合は、商品力はもちろんですが、営業力・販売ネットワーク等の「売る力」が勝負を左右することも多くなります。

例)他府県、他市区町村への出店、モデルハウス展開、海外進出など

 

④新規製品×新規市場の「多角化戦略」

新しい市場に新しい製品やサービスを投入する戦略です。
多角化戦略は、ほとんど経験のない市場で新製品を投入するため、マーケティングのコスト、製品・サービスの開発コストのリスクがあります。その分リターンも大きいのが、多角化戦略です。

例)不動産事業、飲食事業、福祉事業など

 

上記①~③はもちろん取り組まれている会社が多いと思いますが、
④をお考えの会社も増えてきているように感じます。

 

実は、アンゾフは④の多角化戦略を4つのパターンに分類しています。

・水平型多角化:既存技術と関連性の高い新製品を、既存と類似した市場に投入

・垂直型多角化:既存技術と関連性の低い新製品を、既存と類似した市場に投入

・集中型多角化:既存技術と関連性の高い新製品を、異なった市場に投入

・集成型多角化:既存の技術や市場とは、全く異なった事業に進出

 

ここまで概念的なお話をさせていただきましたが、私はこれからの住宅業界における成長戦略の一つとして、
多角化戦略、それも集中型多角化戦略が企業成長のポイントになると考えています。

 

住宅会社の強みを生かしながら、新規市場への参入をする。

住宅会社の技術を生かして、確実な収益を確保する。

既存事業と関連性も高いため、本業である住宅事業へのシナジーも期待できる。

 

多角化戦略という一見ハードルが高そうな戦略ですが、
今の事業の延長上なので、集中型多角化戦略は多角化戦略の中でも取り組みやすい戦略だと思います。

 

多種多様な戦略があるかと思いますが、その一つが「買取再販事業」です。

 

ここまで私の堅苦しいブログをお読みいただいて、なぜ買取再販事業なのか?と疑問に思った方。
もしご興味があれば、一度弊社セミナーをぜひ覗いてみて下さい。
その答えが分かると思います。

 

それではまた。

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