現状維持のリスク

みなさまこんにちは。
ラストコンパスの髙藤です。
もう1年の半分がもう終わろうとしていますね。時間の流れは早いなとつくづく感じます。
さて、みなさまは、変化についてどう思われますか?
コンフォートゾーンと言われるように、“今この状態”が“心地よい”ため変わりたくないというのがあるかと思います。
変化を阻むものに5つの主要な障壁があるようです。
- 反発
└説得しようとすると、かえって相手は抵抗します。
- 保有
└人は現状維持を好み、持っているものを手放したがらない傾向があります。
- 距離
└変化が現状から遠すぎると感じると、人はそれを実現不可能だと考えます。
- 不確実性
└新しいことには不確実性が伴い、それが変化をためらわせます。
- 裏付けとなる証拠
└人は、変化するための十分な証拠がないと感じると、行動を起こしません。
その中でも、現状維持がリスクとなる「②保有」の概念は、人がすでに持っているものや慣れ親しんだ状態を手放したがらないことを言います。
これは、新しいものや変化がどんなに良いものであっても、人は現状を維持することに固執してしまうという考え方です。
人は何かを得る喜びよりも、何かを失う痛みの方を強く感じますので、たとえ現状が完璧でなくても、変化によって何かを失うかもしれないという恐れから、現状でいいと思ってしまいます。
例えば、現状のシステムが多少不便でも、新しいシステム導入による初期の混乱や学習コストを避けたい、と考えるようなものです。
しかし、現状維持を選ぶことで発生する「見えないコスト」や「機会損失」を見過ごしがちです。
新しい方法を取り入れないことで、時間、お金、効率性、または成長の機会を失っている可能性があります。
つまり、現状維持は一見安全に見えても、変化しないことで将来的な損失や成長の機会を逃すという、隠れた大きなリスクを伴う可能性があるのです。
(参考:THE CATALYST)
今お付き合いのある業者さんと、長いお付き合いだから、安くしてよと言っても下がらない、交渉をすると業者が離れるのではないか、そもそも業者叩きなんじゃないか、といった思い込みから、「現状維持」でいいやという状況になっているのだとしたら、非常に損をしていると思います。
価格交渉をして業者が離れるリスクを考えると、そのまま「で」いいと考えてしまうのは、上述の通りかもしれません。
しかし、本当にそれでいいのでしょうか。
原価高騰分を売価に転嫁してしまっている状況で、原価を削減できれば契約になっていたお客様もいるのではないでしょうか。
ウッドショック以降のこの業界の現状を知り、根拠を学んで実践しなければ、大きな損をするかもしれません。
それではまた。