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GRIT

皆様こんにちは。

ラストコンパスの大仲です。

 

ゴールデンウイークも終わったというのに、肌寒い日が続いたりして今年は変な気候ですね。私の家は北向きで寒いのでまだファンヒーターが稼働してます(笑)

 

私が社会人1年目のこの時期に読み、影響を受けた本があります。

アンジェラ・ダックワース氏の「GRITやりぬく力」という本です。

GRIT(グリット)という言葉をご存知ですか。

 

G guts (情熱、闘志、根性)

R resilience (回復力、復元力)

I initiative (自発性)

T tenacity (根気強さ、粘り強さ)

 

上記の4つの言葉の頭文字をとった言葉です。

 

GRITとは「やりぬく力」のことで、困難にくじけずに努力を重ねて目標を達成する力のことで、下記3つの要素で構成されます。

 

・生まれ持った才能・知能は関係ない

・失敗を恐れず挑戦することが重要

・長期間、継続的に粘り強い努力を必要とする

 

成功するためには先天性や才能ではなく、後天的に身に着けることができる「やりぬく力」を磨くことが重要とされています。

 

GRITは社会的に成功している人たちが持っている心理特性だとされています。

 

私が大事にしている自分で決めて始めたことは簡単にやめないという考え方とも重なる部分がある考え方で影響を受けました。

 

様々な自己啓発がある中でもグリットは特に日本人と相性が良いとされています。

 

例えば、日本には「石の上にも三年」ということわざがあります。

また、少年ジャンプの三原則は友情・努力・勝利で「努力」が含まれています。

 

GRITが高いであろう日本人の例をあげると大谷翔平選手がいます。

彼は野球の天才であることは間違いないと思います。ですがあそこまでの結果を出すために高校時代、NPB時代、そしてメジャーリーグで活躍されている現在まで、その段階においての目標を立て、達成に向けてコツコツと「努力」をされている姿を私たちは見てきました。

まさしくGRITによって成果を挙げられていると思います。

そしてそんな姿勢が「結果」だけでなく「過程」や「頑張り」も評価する私たち日本人にとって応援したくなる要因のひとつにあると思います。

 

仕事という面でみても日本ではつい数年前まで、「終身雇用」が当たり前でした。

これも一つのことをコツコツと粘り強く続けることを美徳とする日本人的な考え方の表れの一つではないでしょうか。

 

このような日本人に根付いている、苦労して頑張ることが良いという考え方がグリットと相性が良いとされている理由です。

 

GRITを少し悪い言い方で日本語にすると、「根性論」でしょうか(笑)

 

ただ、GRITが根性論と違う点は、ただ我慢するだけではなく、適切な目標設定が必要であったり、その目標達成に向けて正しい努力をしないといけないという点です。

苦労して困難を乗り越える、努力して苦手を克服する。といった経験が成功体験となり、その積み重ねが自信につながり、また次の目標に挑戦するという好循環のサイクルが生まれるようです。

 

複数の研究結果によりGRITが高い人は目標達成能力が高く、様々な分野において、高い成果を上げていることが示唆されています。

またGRITが高い人材は仕事を辞めづらいことや、学校の退学率が低いこともわかっています。

 

 GRITは日本人が小さなころから培ってきた価値観の延長線上にあります。さらに後天的に伸ばすことができる力でもあります。

令和になり、いやだったら辞める、転職するというような考え方もよしとされ、考え方が多様化してきている今の時代だからこそ、真面目で勤勉で我慢強いという日本人の潜在能力を引き出すためにGRITを伸ばしていくのも良いのではないかと考えます。

 

私も再度この本を読み直して自分に喝を入れなおし、仕事に打ち込もうと思います。

 

最後までお読みいただきありがとうございました。

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