「忙しいから出来ない」の真相

大久保です。
大学時代、私の働いていた「土間土間」という
大衆居酒屋チェーンがありました。
当時の店長は数字が苦手で、利益より満足度を追求し、
とにかく接客に時間を掛け過ぎる人でした。
詳しく言うと、ターゲットの平均年齢22~23歳の
客単価2000円の居酒屋で顧客に呼ばれただけで20分も会話をするような店長です。
(ピークタイムで大忙しにも関わらず)
その店長の以前の店長は、損益分岐点を基に
必要客数を割り出し、効率を追求し、
キャッチを活用したりバイトのシフトを調整したりと
経営的な視点で運営していたのが印象的でした。
しかしその店長に変わって少し経った時に、
利益が残らなくなりました。
当然この理由は分かると思います。
そしてしばらく経ったのち、
当時の土間土間の社長が、利益が取れなくなったことと、
しゃぶしゃぶチェーンの温野菜が近隣で当たっているからといった理由で
ヨーロッパ通りという大阪のキャッチやホストが集まるような
夜の街がひしめく繁華街のビルの雑居ビルの3Fを改装して
京都発祥の高級層のしゃぶしゃぶ屋を作ったことがあります。
(温野菜とどこが一緒かは未だに謎です。)
個人的にはとうとう気でも狂ったのか?と思いましたが
10年続いていた店でしたが‥ 案の定1年も経たずに潰れました。
これも理由は分かりますよね?
他人の話であれば
笑い話ですが、これを実際にしていないか?
という反面教師的に考えなければ当然成長はありません。
上記のように人は
経験のない予測の及ばない物事をなぜか安易に考えています。
例えば、広告。
新しいサービスの広告を作成するとき、アイデアより先に
類似した当たりもしない広告をネットで検索して模倣を前提に考えていませんか?
例えば、サービス。
とりあえず1社に60分掛ければ満足度が上がり更新率が上がると考え、
満足度を上げつつも労力を抑えるようなソリューションから
逃げて労働集約型ばかり選択していませんか?
自ら思考せずにすぐに誰かに答えを求めたり、
自ら思考せずにネットやAIに答えを求めたり、
誰かがすぐ思いつくような案や拾い物の案に正解などないと私は思います。
考えて考えて考え続けないと
いつもでたってもすぐに見つかる間違った答えにたどり着き、
結果、自らの首を絞める答えを選択してしまいます。
そして、多くの人はその間違いを「時間がなかったから」という風に自己肯定します。
この「忙しいから出来ない」という言葉。
本音と建て前みたいなもので、
この言葉を正しい日本語に訳すとすれば
「自分の才能と実力じゃ出来ない」
という言葉がおそらくこの言葉の真相です。
私ももちろん言ってしまいますが、
いずれこの言葉を吐かない人間になるためには、
言い訳を飲み込み、
思考を続け、アイデアを出し
そのアイデアが真実かどうかを検証し続けるしかないない。と
私はそう思っていますので、
大変なことに逃げずに頑張っていければと思います。
では。