Z世代が“働きたい”と思う工務店のつくり方
お世話になっております。
ラストコンパスの戸牧です。
5月に入り、寒さも和らいできたように感じます。
ようやく過ごしやすい気候になると思えばすぐにまたあの夏の暑さが来ると思うとゾッとしております。
さて、新年度に入り新入社員が入社された企業様も多いかと思います。
そこで今回は採用に関してお伝えさせていただきます。
早速ですが、建設業界の人手不足は永遠のテーマではないでしょうか。
近年では、採用環境がさらに厳しさを増しています。
特に新卒採用においては、「給与を上げたから応募が増える」という時代は終わりを迎えつつあります。
大手ハウスメーカーは初任給を30万円以上に引き上げ、待遇面での差別化を進めています。
しかし、地域に根ざす工務店にとって同じような戦い方をするのは現実的ではありません。
だからこそ、“給与以外の魅力”で勝負することが求められているのではないかと感じております。
Z世代は「意味のある仕事」を選ぶ
Z世代は、物心ついた時からSNSや様々な媒体で情報に触れて育った世代。
今回をきっかけにいくつか調べていくと多くの学生が
企業が掲げる“理念”や“社会的意義”に敏感であることがわかりました。
つまり「ただ家を建てる」ではなく、
“その家が地域や暮らしにどう貢献しているか”
を伝える必要があるのではないかと考えます。
たとえば、
・この地域で家を建てるならあそこの工務店だ
・自然災害に強い家づくりで地元を守っている
・高齢者が暮らしやすい家づくりを行っている など
こうした社会的ストーリーこそが、Z世代にとっての“共感ポイント”になります。
「この人と働きたい」と思わせる発信
彼らが就職先を選ぶとき、一番見ているのは“どんな人がいるか”です。
だから、SNSや採用HPでは社長や社員の言葉を届けることで入社後のイメージを膨らませることが大切です。
「先輩社員の入社理由」
「嬉しかった現場のエピソード」
「しんどい時にどう乗り越えたか」
こうしたリアルで人間味のあるストーリーは、何よりの魅力になります。
さらに、社員の1日密着動画や、仕事へのこだわりなどを投稿することで、
「自分が働いたらどんな日々になるか」を具体的に想像してもらえるようになります。
こうした「自分の市場価値が高まる環境」であることを、
わかりやすく発信することで魅力付けをすることも必要かと思います。
Z世代は、スキルを身につけて自立したいという意識が強い傾向にもあるようです。
「この会社で働けば未来が開ける」と感じてもらえることが重要です。
お金ではなく「納得感」と「共感」で母集団は集まる
工務店は、大手に比べて採用にかける費用や知名度で劣るかもしれません。
しかし、人の魅力、地域密着のやりがい、など、大手にはない武器があります。
SNSなどを使ってその魅力を地道に伝えていけば、必ず「金では動かない、想いで動く人財」が集まってきます。
採用は、宣伝ではなく共感を増やすことが大切かと思います。
母集団を集めるには、まずは会社の中にある“本当の魅力”とは。
を採用に関わる自社の社員が気づくことから始まるかと思いますのでご参考頂ければと思います。
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