「気づく力」が成長のスタート地点
いつも見ていただきありがとうございます。宮尾です。
寒暖差が激しい季節ですがくれぐれも体調にはお気をつけください。
最近、出張の機会が多く各地の工務店様との交流が多くなってまいりました。
ある工務店様との打ち合わせの中で、私自身も大きな学びを得ることがありました。
それは「気づく力」の大切さです。
その工務店様は、長年地域密着で住宅を提供してきた実績があり、技術力にも定評がある会社でした。
しかし、ここ数年は問い合わせ数が右肩下がり。
競合が増え、チラシやイベントでは以前のような反応が得られない、という課題を抱えていました。
初回のヒアリングでは、「うちの良さが伝わっていない」「どうすればもっと目立てるのか」といった相談が中心でした。
しかし、実際の接客対応や資料、SNS運用なども拝見して感じたのは、「伝える工夫が足りない」以前に、
「伝えるべき内容」に自信を持てていない、という空気感でした。
ここで私が意識したのは、“外からの視点”を持ち込むことではなく、“内側にある良さ”に気づいてもらうこと。
社員さんたちに、「最近お客さまに褒められたことはありますか?」と尋ねると、たくさんのエピソードが出てきました。
細やかな気配りや、土地選びのサポート、メンテナンスの丁寧さなど…。
それを聞いた時、「もう答えはここにある」と思いました。
そこから、社内で「お客様の声日報」を始めていただきました。どんな小さなことでも、嬉しかった声や気づきを書き留めていく。
それを週に一度チームで共有する。その習慣ができたことで、社員さん自身が自社の価値に“気づき”、
それを伝えることに“誇り”を持ち始めました。
この小さな変化が、やがて大きな集客改善へとつながり、SNSなどで拡散することで
自社の良さをたくさんの人に発信することが出来ております。
コンサルタントは、魔法のようなノウハウを持ち込む存在ではなく、
現場にある“可能性”を引き出す触媒だと、改めて実感しました。
「気づく力」は、誰かに教えられるものではなく、自分で“感じる”ことで磨かれます。
これからも、クライアント様と共に、その力を育てていけるよう、現場での対話を大切にしていきたいと思います。
それではまた。