商品開発における市場分析
お世話になっております。
ラストコンパスの黒田です。
12月となり、2024年も今月が最後の月になりました。
「師走」と言うように、皆様もお忙しくされていらっしゃるかと思いますが、最後の月を悔いの残さないよう努めましょう。
さて、今回は表題の通り「商品開発における市場分析」についてお話させて頂きます。
昨今の住宅市場の縮小に伴い、住宅商品の多様化を進められている会社様が多くなって参りました。
北海道のジョンソンホームズさんはマルチブランド戦略によって地域No.1ビルダーへと成長されています。
飛ぶ鳥を落とす勢いで成長されているアイ工務店さんはエリアを拡大することで成長されていますが、地場工務店様や地場ビルダー様にとってはよく知っている市場で成長することのできるマルチブランド戦略の方が取り組みやすいというメリットがありますよね。
しかし、マルチブランド戦略には落とし穴がございます。
それは「商品開発」です。
これまで成功した客層とは異なる客層に刺さる商品をつくり、それを売っていくための独自の営業フローを作り出すことは大変です。
よくある失敗例としては、工務店側は「これまでと違う商品」と自信を持って発表しても、お客様にはその違いが伝わらず、結局同じ顧客層がターゲットなってしまい受注が伸びないというケースです。
これを回避するために必要なことが市場分析だと私は考えています。
市場分析で明確にすべきことは3つございます。
- 市場規模
- 顧客が抱える課題
- 競合の情報
- 市場規模
市場規模とは、年間の総取引額を意味します。市場規模を明らかにすることで、市場動向や売上予測の把握もできるため、自社の立ち位置や目指すべきポジションを明確にできます。
ちなみに、私は官公庁や業界団体の調査レポートから調べることが多いです。
- 顧客が抱える課題
商品開発をする上で顧客の抱える課題やニーズを把握することが大切です。
また、競合の中で伸びている会社の商品展開や業界の行政的な動きを調査することで流行を見つけることも必要です。
- 競合の情報
競合と異なる自社の強みを把握し、競合に勝つための戦略を立てることが必要です。
ただ、自社の強みと近しい競合に絞って分析すると効率的ですがお勧めしていません。
むしろ業績が落ちてしまっている会社の情報を持つことも戦略を立てる上では重要ですし、全く違う戦略を取られている会社様から新たな発想を得ることも多いからです。
こうした市場分析を通して、集客の見せ方や営業のスキームも変わります。
競合と似た強みに見えたとしても、見せ方を変えることで全く違うものとして展開することも可能です。
ただ、こうした調査や商品開発、営業フローの構築は非常に手間や時間がかかります。
仮に時間をかけずに商品開発や販売・施工のシステム化をしたい場合は、FCなどに加盟して外部より入手することも手かと思います。
よく耳にするFC加盟への懸念事項として「傘下に入る」イメージがあるかもしれません。
しかし、自社の中の一つの商品や一つの事業部として考え、今ある自社商品との併売をすることでエリア内シェアの拡大を目指せるのではないでしょうか?
弊社の提供する差別化商品戦略である『SIMPLE NOTE(シンプルノート)』でもそのように展開されている会社様も多いです。
もしご興味がございましたら、随時、無料のWEBセミナーを開催しておりますので、宜しければ是非。
今後とも宜しくお願い致します。