分かった気になってしまう
こんにちは。
ラストコンパスの山本です。
気が付けば、10月も終わりを迎えました。
流石に半袖は厳しくなってきたなと感じている次第です。
企画部として新しい業務に携わってから2か月が経過し、少し分かってきた部分もあります。
ただ、実は分かった気になっているだけというのが往々にしてあります。
皆さんは、「ダニング=クルーガー効果」をご存知でしょうか?
これは認知バイアスの一種で、実際の評価と自己評価のズレが生じる、または認識に誤りが生じる現象を指します。
実際の実験では大学生に対していくつかのテストを実施し、
自分の成績がどの程度なのかを予想してもらいました。
その結果、実際の成績が悪い学生ほど自分の成績を高く評価してしまい、
逆に成績上位の学生たちは実際の成績よりも低く予想しました。
つまり、実際の評価はそうではなかったとしても、
自身の言動などが優れていると、心理的に錯覚してしまうことです。
よく、縦軸が自信で、横軸が知識や経験といった曲線で表されているのを目にします。
最初は、新たな知識を取り入れて「0→1」になったことで全てを理解したと思い込んだ状態です。
その後、能力が高まるにつれ、まだまだ学ぶことがあると気付き、自分の能力への自信を失っていきます。
そこから更に適切な認識で能力を高めることで、正しく自己評価できるようになり自信も回復していきます。
要は、人間は少し学んだ段階で全てを理解した気になってしまうということです。
この状態にある人は、
・自身を過大評価する
・勉強をしなくなる
・困難に対応できなくなる
・他社の能力を正確に評価できない
・成長の機会を失う
といったことに陥りやすい傾向にあります。
これらを防ぐために大事なことが
・メタ認知力をつける(自分を客観視する)
・数値を明確にする
・人との交流を多く持つ
・フィードバックを受けられる環境づくり
といったことです。
仕事においても、これらのことを意識することで一歩早く成長へつなげることができます。
様々な知識、経験を経て根拠のない自信を確かな自信に変えていくことが大切です。
そのため、情報も常にアップデートすることが必要となります。
弊社ではそういった新しい情報等もセミナーにて発信しております。
是非ご活用して頂ければと思います。
山本