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報酬の代わりに花束を



大久保です。



四ッ谷に事務所を移転したのもつかの間‥
私はどうやら大阪に戻ることになったみたいです。



あの超面倒な引っ越しを
もう一度経験することになるということで
正直かなり憂鬱になっています。



そして、そういった憂鬱なときにどのように
モチベーションを維持するか。
といったことで



今回はモチベーションの話です。



さて、あなたの会社にコミッション(報酬)制度はありますか?



ラストコンパスには実に様々な報酬制度があります。
営業コミッション・集客コミッション・DMコミッションなどなど‥



これらの制度のプレイヤーサイドの利点は
会社に対しての貢献が自らの報酬になる点にあり、
成果を金額に換算することで、モチベーションを高める効果があります。



また、会社事を自分事に変換するという点で
企業は人材をオペレーションしやすいということなどが企業側のメリット
として挙げられます。



しかし、この制度に依存した場合の欠点は
報酬に紐づかない仕事が目の前にあった場合、
モチベーションの維持が難しくなる点にあります。



例えば、新しいWEB作成を任されたとします。
この業務が仮に2週間以上は作成の手間を取られ、
評価に全く紐づかない仕事だったとします。



しかし、その間でコミッションに紐づく仕事をすれば
本来稼げるであろう報酬を得るチャンスが失われるため、



基本的に出来ない。やりたくない。という
思考が多少なりとも働くわけです。



私の経験上、
評価に紐づかないことはしたくない人に業務依頼したとすれば
1時間で出来る仕事は1週間、3日で出来る仕事は1年かかります。



普通に考えて
早くやっても無駄なことは遅くする方が得ですよね?



まあそれほど報酬制度の効果は様々な意味で強力というわけです。



また、企業側もコミッション制度などの
モチベーションの外的要因だけを頼りに
会社を運営していると、



必ず痛い目にあいます。
(私の前職がまさにそれです)



ではどうすれば良いのか?
を今回のブログで考察していきます。



あなたはアンダーマイニング効果という
心理効果をご存知でしょうか?



これは簡単に言うと、



異性にモテたいという純粋な理由で
勉強をしていた子供が



いきなり良い大学に入れば親から
金をやると言われ、本来のやる気が内的から外的にすげ変わり
モチベーションが低下して




結果的に本来あったやる気さえなくしてしまう現象です。



(これは5年前の私のブログにも記載しましたが
TEDのダニエル・ピンクの研究結果が非常に分かりやすいです。)


つまり良かれと思って作った報酬制度が
本来のやりがいを阻害する要因にもなり得るわけです。




評価制度や報酬制度に加え、
エンゲージメント(社員が会社を好きな状態)の向上に対して
如何にアプローチを掛けるか?
が重要であると人材に関する記事などで良く書かれているところを見ます。



上記に私見を交えますと



それを成し得るにはモチベーションの外的要因だけでなく、
内的要因。つまり日々の仕事が楽しいと思える潜在要因に対しても
制度的なアプローチを掛ける必要があると考えています。




具体的には、



営業で目標を達成した
新しく作成した資料が社内で活用された
初めて自らが企画した研修が成功した
悩んだ末に出したアイディアで数字が改善された
自分のサポートをきっかけに加盟店様が成果を出した



普段の自分の努力が認知され、共有され、賞賛できる組織
にしていかなければ、



この組織は結果にしか興味のない組織なんだなとなり、
端的に言えば際限なく人が辞め続けます。



これは組織がある一定の数以上になった場合、
視点や機会や賞賛が必然的に一部のメンバーに限定されたり



自分以外の他人に興味のないメンバーが
割合として増えることで起こってくると考えています。



では組織間の認知→共有→賞賛プロセスを成し得る最適な手法を
個人的に考えてみました。



それは



①朝の20分ほど「朝礼」を行うこと。
②「朝礼」の目的を「誰かの賞賛の場」に限定することです。




例えば、
朝礼の際に、メンバーが日々の気付きに対して自分の所感を
発表する機会をランダムに与えます。



そこに1つルールを加えます。
「必ず社内のメンバーの誰かを賞賛する内容であること」



これは“他人に興味のない組織“から
“他人を少しでも感じる組織”への制度的転換を目論んでいます。



ポイントは人の悪さを指摘する場所ではなく、
誰かを賞賛する場に限定することがこの制度のミソです。



では上記ルールによって
何が起こるか?の予測ですが、



まず、
メンバーに人の良さや能力を見る癖が生まれます。



そしてその良さを吸収することが出来れば
教育せずとも自発的に学習し成長することも出来るかもしれませんし、




それを発信し、対象にスポットライトが当たる機会が増えることで、
エンゲージメントに影響を与え、
退職リスクを緩和することが少しばかり可能になると考えています。



まあ、私の勝手な思い付きで色々書かせていただきましたが、

もしあなたの会社が人材に課題を感じているのであれば
一度、様々な制度にチャレンジするのも良いのかもしれません。。



そしてその気付きの積み重ねこそが
財産になると私は思っています。



では。

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