ワークライフバランスを考える
いつもブログを読んで頂きありがとうございます。
ラストコンパスの秋岡です。
今年の4月から住宅業界に対する労働基準法における残業規制の緩和が終了し、本格的に適用されます。
残業時間の短縮は、人に依存しやすい住宅業界において非常に難しい課題です。
そういった環境の中で、よく話題に出てくるのが「ワークライフバランス」という言葉です。
「ワークライフバランス」とは?
ワークライフバランスとは、仕事と生活の調和をするということです。
どちらか一方を犠牲にするのではなく、仕事面でやりがいや成長を感じながら責任を果たし、生活面においても子育てなどの家庭や地域での活動ができるよう、仕事と生活を両立させることを目指した言葉です。
仕事と生活の充実を求める事はいいことだと思います。
仕事も生活も自分の人生を豊かにしてくれる要素ですので、できる限り両立したいものです。
休日が多いとワークライフバランスは充実するのか?
「ワークライフバランス」という言葉を使う人が増えている中、私が疑問に感じる考え方があります。
それが、休日日数が多ければワークライフバランスが保てるという考え方です。
例えば、年間休日日数が105日の会社があるとします。
これは所定労働時間が8時間の場合における最低休日日数となります。
SNSなどでは、休日日数が105日であることは「ブラック企業認定」などと過度な表現を見ますが、実際に最低日数ではあるので、休日日数が多いとは言えません。
そこで、休日日数を仮に15日増やして、120日になると、完全週休2日制+祝日も休みという環境になります。
休日が多くなれば、それだけプライベートの時間が増える訳ですから、ワークライフバランスの“ライフ”の部分に対しては善い影響を与えそうですね。
では、“ワーク”に対してはどのような善い影響を与えるのでしょうか?
休みが増えることで、その分だけ体を休めることができますし、人によってはキャリアアップのための勉強の時間にあてることができ、“ワーク”に対していい影響を与えるという意見もあるかと思います。
ですが、それは休日の過ごし方によって変わるものであって、休みが増えてもそれを活かせなければ、休日日数が増える=ワークの充実にはならないのではと私は考えます。
ワークライフバランスを充実させるためには
ワークライフバランスという言葉の意味を改めて思い出して欲しいのですが、
「仕事と生活の調和をする」ということです。
つまり、生活面だけが充実しても意味がなく、仕事面においても充実していることが条件になっています。
では仕事面を充実させるためにはどうすればいいでしょうか?
仕事面の充実の考え方は多種多様にあるかもしれませんが、私はそのほとんどの考え方の行きつく先が「成長」だと考えています。
コミュニ―ションのしやすさや、福利厚生の充実なども仕事面を充実させる上で大切なことではあると思います。しかしながら、そこで自分自身が「成長」を実感できなかったら、仕事面が充実と言えるのでしょうか?
私は仕事面を充実させるためには成長が必要だと考えています。
成長をいかにしてつくっていくのか?
ここを突き詰めていき、成長を実感できるように挑戦していくことが重要だと考えます。
では成長を感じることができれば仕事面は問題ないかというと、実はそう単純な話ではありません。
その成長が承認・評価され、そしてその成果に紐づいた給与でなければ、仕事面の充実だけで、生活面の充実が不十分になります。
ワークライフバランスは自己実現のための言葉
仕事面と生活面のどちらかに偏るのではなく、調和・両立を目指す言葉が「ワークライフバランス」です。
現状から目を背けるための言葉に使用せず、なりたい自分になるための考え方として、ワークワイフバランを意識して、過ごしていきたいと思います。
それでは。