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判断力の鍛え方

こんにちは。
仕事をしていると日々、様々な判断を迫られることと思います。

もちろん仕事だけでなく、プライベートも含めた人生そのものが
判断の連続ではないかと思います。

 

皆様は、ご自身の判断力に自信がありますか?

お恥ずかしながら、私はありません!

 

・新しいサービスを始める際にA案とB案のどちらを採用すべきかどうか
・そもそも、そのサービスを進めるべきかどうか
・部下から上申された提案を採用すべきかどうか

など判断を迫られた際に、結果として選択した答えが本当に正しい判断だったのか、
別の選択肢の方がより良い結果を生んだのではないかと、
不安になることも少なくありません。

 

そんな中、数年前より「あること」を実行するようになり、
以前に比べて自身の判断に自信を持てるようになりましたので、
このブログにて共有させていただきます。

 

それは、「脳内ディベート」です。

 

脳内に反対意見を持つもう一人の私を創り出し、
ディベートを行うことによって、
反対意見の主張を理解することができるようになり、
より正しい判断に繋がります。

 

例えば、
会社が新卒採用を進めようとしている中で、
私が「今の状況で新卒採用をすべきではない」と考えているとします。

※念のため、
これはあくまでも例なので、実際の私の考えとは異なります。

 

反対派の私の主張は下記のとおりです
・いま新卒を採用したとしても、教育体制も整っていないので、すぐには育たない
・教育したくても仕事が手いっぱいで教育に時間を割くことができない
・ただでさえ時間がないのに採用活動自体に時間が取られてしまう
・もう少し人事制度などの社内整備ができてからでないと採用すること自体も厳しい
・新卒採用自体はいずれ必要になると思うが、いま欲しいのは即戦力
・属人的な業務が多いから新卒には荷が重い
など

 

ここで、反対意見を持つもう一人の自分を脳内に創ります。
ここでいう反対意見はもちろん「新卒採用賛成派」です。

「賛成派はなぜ新卒採用をすべきだと思っているのか」
を真剣に考えます。

・新卒採用などのきっかけがあるからこそ人事制度などの社内整備が可能になる
・教育制度を作っていから教育するのではなく、教育しながら制度を作るべき
・忙しいことを理由に躊躇していたらこの先もずっとできない
・属人的な仕組みになっていること自体が問題
誰でもある程度戦力化できるような仕組みを構築するべき
・会社の未来を考えるのであれば、若く優秀な人材を早めに確保しておかなければならない
・いま以上に平均年齢が上がるとさらに採用できなくなる
現在を起点とすると、いまが最も採用しやすいタイミング

などの反対意見が出てきます。

 

すると、
自分自身の主張が必ずしも正しいわけではないと気が付くこともあるでしょう。
ときには完全に間違っていたと反省することもあるかもしれません。

このような過程を踏むことで、より正しい判断ができるようになります。

また、結果として自身の主張が正しいと確信できた際には、
別の人に反対意見を主張されたとしても、
一度脳内で検証しているため、反対意見の主張に対しても頭ごなしに否定することもなく、

許容や共感がしやすくなります。

 

もちろん主張を通そうとする場合には、

一度反論検証を終えているため、

容易に論破することもできることでしょう。

 

複数の選択肢の中から一つを選ばなければならない場合も同様です。

それぞれの道を主張する自分と話し合いをすることでより正しく納得感のある選択を可能にします。

 

他にも、

商品やサービスの営業や提案においても効果的です。

購入に乗り気でない自分自身を相手に提案をすることで、

断りに対する準備や対策を練ることができます。

 

 

 

現代はSNSやネットの普及により、一方的に意見を主張できる時代です。
そこには、偏った価値観や経験則、狭い視野の中でしか物事を判断できずに、
自分が100%正しいという強い自信を持った主張が多く見られます。

一方通行の意見は、
ときに反対意見を持つ人に対して軽視や軽蔑を含む攻撃となり、対立を生みます。

脳内ディベートを行うことで、相手の主張を理解・共感しましょう。
仮に意見が割れたとしても、建設的な議論となり、
正しい判断を生むことになるでしょう。

是非、実践してみてください。

後藤

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