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自己評価と他己評価

 

みなさん、こんにちは!

ラストコンパスの笹川です。


今回は社員の評価を行う際によく問題になる「自己評価」と「他己評価」について記載します。自己評価はその本人が自分自身を評価し、他己評価(または他者評価)は本人以外が評価を行う方法です。基本的には直属上司または経営者が評価します。


「自己評価」と「他己評価」、どちらを優先すべきでしょうか。


まず、自己評価を行う上でよく懸念されることは下記の通りです。


・自分自身の評価は高くしがち

(一般的には実際の成果よりも1.5倍は自分を過剰評価すると言われています)

・できなかったことに対し、何かと言い訳をつけがち

・評価基準にばらつきがでる

(Aさんは自分に厳しく、Bさんは自分に甘い場合にそれぞれの評価がぶれる)

・自己評価が高すぎる場合に、求める報酬や賞賛が釣り合っていないと不満となる


ただし、自己評価を行うメリットもあります。


例えば、他己評価の場合に評価者が頼りなかったり実績が無かったり、人によって甘辛評価すると舐められてしまい、結果的に本人は評価を無視するか意欲をなくすので、自己評価の場合はその点で納得度や自己肯定感が高くなることもあります。


自分ができていないことは自分が一番わかっている、と考えるのは自然ですよね。


では、他己評価にはどのような懸念点がありますでしょうか。

上記に触れたこと以外には下記の内容が生じる可能性があります。


・評価者の評価基準があいまいだと不平不満につながる

(上司Aからの評価が良いのに、上司Bからの評価は悪い。または会社としての統一基準がなく評価に根拠がない等)

・上司が見られる範囲は限られる

(本人が10個の業務をこなしたとしても、上司からは8個しか見られていない場合も当然あります)


注意点は意外とあるなという印象ですが、

他己評価の最大のメリットは「成果を客観視できる」という部分にあります。


自分では「とてもできている」と思っていても会社が求める基準には達していなかったりすることは往々にしてあるはずですので、そこのギャップを埋める動きをすることで教育にもつながると思います。


ただし、評価は目標設定ありきなので、等級や役職ごとに適正な目標を決められるかどうかが大前提になります。


個人的には「自己評価」は絶えず行うべきものであり(自己評価をおろそかにすると自分の改善点などに対して後手になるため)、それに対して後から他己評価を照らし合わせるのがいいと考えています。


こと、仕事では会社の予算や理念方針があるので、他己評価の方を優先して評価ルールをつくる方が効果的と存じます。


それでは、失礼します。

笹川

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