バイアスが組織に与える悪影響
みなさん、こんにちは。
株式会社ラスト・コンパスの中植です。
花粉が飛ぶ季節も過ぎ、ようやく私もマスクを外して生活するようになりました。
先日、病院で診察を受けた時に、受付の看護師の方から「マスクの着用お願い致します。」
と依頼されました。
素直に応じて、マスク着用しましたが私には疑問が残りました。
マスク着用は任意になったはずなのに未だにマスクを着ける文化が残っていることです。
コロナ禍が変化させたマスク文化は、日本人に“バイアス”をかけてしまったかもしれません。
バイアス:意思決定や判断に潜在的な影響を与える要素
生活の文化に変化があるように、企業にも文化があります。
本題に入りますが、
数十年続く企業文化は時に、組織として悪影響を及ぼします。
過去の成功に着目しすぎる余り、敗因を検証・分析せず、勝因を過大評価してしまい、
「生存者バイアス」にかかってしまうというデータがあります。
企業文化を形成するには、時間もかかりますし根底から覆すことは不可能です。
少しずつなら変化させられる!と思いきや、ほとんど変えられません。
理由は、新たなアイデアや視点を受け入れることが難しくなります。
これまでのやり方が正しいと思い込み、新しい情報をシャットダウンしてしまい気づけば振り出しに戻り今まで通りに戻ります。
この比較をするのは、20代の新入社員と40代の社員の営業の行動ではないでしょうか?
20代の新入社員は、
経験が少ないので、1回営業をするにあたり準備に時間をかけ本番に挑む。
本番が終われば、1人反省会を行い、次回に向けてまた準備をします。
40代の経験豊富な社員は、
これまでの契約になるやり方(成功事例)を知ってるので、準備しなくても本番に挑める。
本番が終われば、次のお客様の情報収集に入ります。
結果が良ければ、いいところに着目する。
悪ければ、なかったことにしてしまう。
年が経つにつれて、これまでのやり方に固執してしまうのが”生存者バイアス”がかかってしまってる状況です。
原因分析する習慣があればいいのですが、そこまで悪い部分に着目する人の方が少ないでしょう。
「良いところだけをみてほしい!」これも人間の弱さなのかもしれません。
個人では結果に対し、自由に捉えてもいいとは思います。
ですが、組織を運営していくには、悪いことから目を背けず、原因分析を怠らずに必ず行わなければなりません。
「1本の矢はたやすく折れるが、3本束ねれば折りがたい。」という毛利元就の言葉があります。
個人の力よりも、組織としてどれだけ強くなることがアフターコロナの戦略になるかもしれません。
これまでのやり方でうまくいってる経営だけでなく、
急速な変化に対応するには、一度“バイアス”を排除し、
新しい考え方ややり方の情報を仕入れ、
学び・実践することで組織が生まれ変わるきっかけになるかもしれません。
組織における大変革を求める経営者の方もいれば、
これまでのやり方をすこしずつ変える経営者の方もいるかもしれません。
株式会社ラスト・コンパスでは、定期的に新しい情報や経営者として問題に直面し、解決しながら業績が好調に転じている会社の“経営手法”をWEBや現地で発信しております。
一度、ご確認下さいませ。
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最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
中植