挫折から生まれた人材育成
こんにちは
ラストコンパスの桑原です。
春は出会いと別れの季節と言われますが、企業でいうと春先は中途採用の求職者が最も増える時期だそうです。
理由は、3月が決算の企業が多いためそれに伴う社員の環境や気持ちの変化などがあります。
また、新卒採用をしている企業は4月から新入社員が入社して新しい体制がスタートする時期です。
弊社ラストコンパスも4月から3名の新卒を迎える予定です。
このような新体制で集団が動いていく際に大事になってくることが「育成」です。
この「育成」に関してつい先日テレビ番組である企業が取り上げられていました。
「♪本を売るなら~」でおなじみのブックオフコーポレーションです。
中古本の買い取り販売がメインだった企業ですが、電子書籍やメルカリなどの台頭により一度は大赤字となり経営危機にまで陥った時期もありました。
その後、取り扱う商材の変更などにより見事にV字回復を果たしたのですが、この業績回復の要因の一つとして「人材の育成」も大きく関わっているのではないかと思います。
ブックオフの大きな特徴の一つが全社員の50%がアルバイトからの社員登用という点です。
役職に関係ないだけでなく、アルバイトと社員の垣根を越えて成果に対して評価する文化が根付いているからこその驚くべき割合です。
実際に店舗によってはアルバイトの高校生2人が売り場のレイアウトや発注を任されており、売上増加に大きく貢献しているそうです。
また、お客様からお褒めの声を頂いた従業員には社長自ら直筆のコメントを送るなど、規模の大きな企業でありながら細やかな気配りを向けていることも従業員の育成に一役を担っている要因だと思います。
ただ、このような育成の考え方が生まれたのはブックオフの社長である堀内氏の挫折経験からだそうです。
堀内氏が入社してすぐの頃、責任感の強さから一人ですべて決めて実行する“突っ走り施策”をしていた時期があったそうです。
この行動は他の従業員からもあまり良く思われておらず、ついにしびれを切らしたパートの主婦の方にサシ飲みの場でキツくお説教を受けた経験があるそうです。
もちろん会社を良くするための行動だったのですが、良くしていくためには従業員全員の協力が必要だとその時に痛感し、次の日の朝礼で頭を下げ謝罪をしたそうです。
私自身も少しずつ教える立場に立つ機会も増えており、今後も新卒社員の育成にも携わっていきます。
どうしても自分一人で何とかしなければという気持ちが働いてしまうことはありますが、最終的に企業として成長するには会社全体で一枚岩になり突き進んでいくことが必要です。
そのためには後輩の育成にも注力していくことが大切だということを改めて実感させられたエピソードでしたので今回のブログで共有させていただきました。
弊社では本ブログでお伝えしたような「人材」に関する実践者講演セミナーを開催しております。
年度が替わる節目のこの時期に人財に力を入れていきたいとお考えの経営者様はぜひ一度ご参加してみてはいかがでしょうか。
https://lastcompass.co.jp/news/seminar-potential
今回も最後までお読みいただきありがとうございました。
それでは
桑原