成果ありきの成長
代表の伊藤です。
当社の理念は、
成長をつくる
というシンプルなものです。
第一にクライアントの成長、第二に取引先の成長、第三に自分自身の成長、
これらを「意図して自分たちの影響力でたくさんつくり出していこう!」という意味合いになります。
さて、この成長という言葉、
いろんな場面で使われる言葉なので
私の言う「成長」と意味合いが異なる場合が多く、
ここで補正の意味を込めて解釈を入れていこうと思います。
まず「新しいもの好き」と成長は違います。
成長意欲が高い人材は、
同時に「新しい物好きの飽き性」という習性があります。
(超個人的な統計)
まあ、基本的にリンクすることは確かに多いです。
毎日毎日同じことを繰り返しても成長はありませんしね。
新しいことに挑戦する覚悟、失くして
成長なんてありえません。
しかし、
習得しても無いのに次のステージを臨むのは
成長のはき違いです。
仕事をしていると、
「どう乗り越えればいいか分からない壁」
が出てきます。
他の人は乗り越えられたかもしれませんが
自分自身は乗り越えた経験がありません。
毎日毎日、その壁と向かい合い、
3カ月が経ちました。
どうやっても乗り越えられません。
いい加減その壁に向かい合うのが疲れてきました。
なので、諦めて違う目標を見つけることにしました。
新しいことを始めたら、新しい知識やスキルが身に付きました。
どの分野も「目立って出来るわけではありません」が
いろんなことに精通していると「自負しています」。
・・・。
これって何が成長ですか?
という話です。そこで手に入った「諦めの成長」は
誰でも手に入る、本物の成長とは程遠い代物です。
当社ではこういう「諦めの成長」という考え方はありません。
いわば、全教科30点みたいな、、、
横に低くいろんなことを浅く知ってるだけみたいな・・・
そういうのは成長とは言わないと考えています。
高い壁を1年かかろうが登りきる。
そうして得た「本物の力や知識」は
次、同じ壁が立ちはだかっても
目を閉じても登れるものです。
数カ月で諦めてしまう人は手に入れられない、
真剣に考え、悩み、苦しみ、手に入れたものが
本物の成長と考えます。
そして、成長の先には必ず「継続した成果」が付いてきます。
例えば、当社には「髙井」という
(くそ生意気な)優等生がいます。
彼は、テレアポという誰もが嫌がる業務に、なぜか喜びを感じながら
毎月毎月トップの成績を出しています。
この点だけでも素晴らしいですが、
彼はそれだけじゃなく、彼特有の技術を持っています。
それは、建築のあらゆる原価を頭に入れているということです。
各地域のコンクリートの㎥単価はもちろん、
材木の先物取引状況、各業種各項目の材工単価がほぼ頭に入っています。
それは、流通コンサルタントというお仕事をしているからになりますが、
生半可な努力では手に入らない知識です。
毎日先輩社員に指導を受けながら、20回を超えるテストを乗り越え、相当な苦しい思いをしてマスターしていきました。
「自分ほど優秀な人間はいないだろう」
といった自信は目につきますが(笑)
まあ、それも高い山にトライして登り切ったのだから
良しとします。
彼が引っ提げてきた実績は
そのスキルに付随して億単位になります。
(もちろん、営業・上司をはじめとする周りのサポートは大いにありますが)
私たちにとっては「人材は希望であり未来そのもの」です。
しかし、甘やかした「諦めの成長」または「疑似成長」もしくは「プロセス成長」は
あまりにも分かりやすく「実績」がついてきません。
しかし、勘違いがあるといけませんので
ここでもう一つ修正します。
成長とはそれほど手に入りにくいものなのか?
それほど苦労しないと手に入らないのか?
ここだけの話、
「成長」というのはどうも一回乗り越えた人には
「甘い」らしく、何度も同じ人に体感させてくれるようです。
言い方を変えれば
「成長癖」
のようなものが、
一度、やり切った人にはしっかりと取り付くようです。
成長癖が付いた人は、あっという間に周りを引き離し
どんどん実績を生み出します。
これが世間一般でいう、
「仕事の出来る人」
というわけです。
仕事をしていれば、楽しいことも苦しいこともあります。
特に20代で来る大きな壁は是非とも粘り強く登り切ってほしいと思います。
なぜなら、そこで登り切った壁がベースになって
30代、40代の壁の高さが決まるからです。
髙井は恐らく、普通よりたくさんの仕事を振られたり
困難なレベルの高い仕事をさらに任されることになります。
それは、若い時点で高い壁を乗り越えた習性があるからです。
今の状況に不安や不満を抱えている方、
今が勝負時と考え、粘り強く、明確にその壁を越えてください。
その経験が、この先長い仕事人生の礎になるはずです。