『社長の平均年齢』
いつもありがとうございます。ラスト・コンパスの堀です。
いきなり質問ですが
「2021年の社長の平均年齢は何歳だと思いますか?」
東京商工リサーチからの情報ですが
62.77歳だそうです。(前年は62.49歳)
https://www.tsr-net.co.jp/news/analysis/20220425_01.html
東京商工リサーチによると社長の高齢化に伴い、業績悪化が進む傾向がみられ、直近決算で減収企業は60代の社長で57.6%、70代以上の社長で56.8%、また赤字企業も60代の社長が23.2%、70代以上が24%で最も高い、2021年の休廃業・解散は4万4377社中70代以上の社長が62.7%を占めるという調査結果が出ています。
理由は色々とあると思いますが、高齢の社長は一般的に進取の取り組みが弱く、成功体験に捉われやすいのと長期ビジョンを描きにくく、設備投資や経営改善に消極的になる傾向がある。この結果、事業承継や後継者育成も遅れ、事業発展の芽を自ら失うケースも少なくないとの事です。
逆に言えば高齢の社長でも進取の取り組みが強く、成功体験に捉われていない、長期ビジョンを描いて、設備投資や経営改善に積極的な傾向は成長している可能性が高いと言えると思います。
私も担当させて頂いている〇〇社長や△△△社長は60代、70代でもコロナ過の状況など関係なく成長されております。
なぜ同じ世代の社長でも結果が違うのか
それは様々な要因はあると思いますが1つ要因をあげると
「現状に満足しているのかor現状に満足していないのか」
という考え方があると思います。
高齢になればなるほど「現状維持」「今の状況のまま」「このままで」などの言葉が多く聞かれる傾向が高いと思います。
例えば私には80代の父と70代の母がおり、妻の義父70代、義母70代がおります。
「携帯」でも私の親はガラケー、義父母はスマホを活用しております。
ガラケーがダメとかスマホが良いとか言いたい訳ではなく、私の母はスマホを持ちたいけどあーだこーだの持ってのマイナスの話が先にもの凄く出てきます。
一方で義理の父、義理の母は持つマイナスよりも持った後のプラスの話が先に出てきます。
私は何かある時の相談は義父母にします。
なぜなら私が今からしようとする事などは現状が良いと言って全て反対をするからです。
私自身の考えが正しいという事ではないですが、今の時代に合わせての考え方ができていない、現状維持志向だから相談しないのです。
現状維持は素晴らしい事ですが、成長をとめてしまいます。
私事を述べてしまいましたが現にいう事を聞かなくて良かったという事が多々あります。
そこまで言い切ってしまうと生意気ですが、両親には感謝はしておりますし、それなりに親孝行はさせて頂いております。
いつも高齢の社長とお会いして話を聞かせて頂いて時に私の両親と同じように現状維持志向かどうかをみております。
このコロナ過でお会いしお付き合いをしなかった6名の現状維持志向の高齢の社長に後で現状の確認をすると、新しい事を何かする事もなく残念ながら現状維持でなく下降線とたどっていっておりました。。。以前より悪化しているので益々動けない。。。
年齢関係なく現状維持志向では社長でも従業員でも、仕事でもプライベートでもダメなのではと年齢を増すと共に感じております。
特に建築業界はその考え方1つで会社の方向性、結果が決まってしまうと言っても過言ではないと思います。
最後に上場している大手ハウスメーカーの最新の決算発表(前年比)をお伝えして終わりたいと思います。工務店の皆様の決算の状況と比較してみて下さい。
積水ハウスの戸建住宅事業は増収増益
旭化成の住宅事業は増収増益
住友林業の住宅・建築事業は増収減益
積水化学の住宅カンパニーは増収増益
大和ハウスの戸建住宅事業は増収増益
タマホーム(5月期の第3四半期)は増収増益
飯田グループホールディングスは減収増益
オープンハウスグループは増収増益
大手と違って中小企業の強みは「決断するスピード」だと思います。
ぜひ現状維持志向から脱却する為にも今こそ動いて下さい。