影に秘めた倒産リスク
株式会社ラスト・コンパスの中植です。
1つ質問です。
2022年現在、業績が良い会社は3年後も業績が良いと思いますか?
答えは、
誰にもわかりません。
これから何が起こるか予測しか出来ないからです。
ですが、過去の3年間は振り返ることができます。
実際に、
2019年 5月令和が始まり、10月には消費税が8%から10%に引き上げられました。
2020年 新型コロナウイルスがパンデミックとして世界的な流行となりました。さらに、7月にレジ袋の有料化がスタートしました。
2021年 音声SNSクラブハウスの流行、1年遅れでの東京オリンピック開催しました。
急激な変化が起こった3年間でした。
3年前は、
買い物に行くとマスクをつけることなく、店に入る度にアルコール消毒をする習慣はありませんでした。
さらに、スーパーやコンビニでは何も言わずに買ったものをレジ袋に入れてくれていました。
現在では、
一歩外に出れば人々はマスクを着用しており、なければ変な人扱いです。
スーパーやコンビニに行けば、『レジ袋はご利用ですか?』と聞かれるようになりました。
私たちの生活に変化があれば、住宅業界にも多くの変化も起こりました。
例えば、
・住宅業界でのグループ再編・M &Aによる統合化
・新型コロナウイルス感染拡大によるエンドユーザーの価値観の変化
・ウッドショック・アイアンショックなどの原材料の高騰
・住宅ローン減税の見直し10%→8%
・SNS・WEB集客を活用したDX化
時代が変われば、手段(やり方)が変わります。
手段(やり方)が変われば、これまでの常識は無意味になります。
最終的には、“時代遅れな会社“になる可能性もございます。
時代遅れな会社になると、
世間とのギャップが生まれていき、
お客様との意見にも食い違いが増え、
働いている従業員も離れていきます。
そして、あらゆる所から危険信号が発令されます。
商社や問屋からは、
『原材料の値段が上がったから、来月からこの価格でお願いします。』(他社に流れてでも、買掛金の回収が最優先だな!)
古くからの付き合いがある金融機関からは、
『今回の融資はこれを完済しきった時に、貸します。』(これ以上貸せば、倒産した時に回収出来なくなるからやめておこう!)
表向きな理由は、真っ当に聞こえます。ただ、裏では色んな意味が隠されています。
決算の結果だけで、お付き合いをする時代は終わりつつあります。
業績だけでは見えないものが今後の3年間は重要になるということです。
全国的に住宅業界でも倒産している会社がポツポツと出てきています。
今は良くても、3年後はどんな変化が起きているかは誰にも分からないだけに
業界の変化に敏感に反応していただければと思います。
最後まで読んでいただきありがとうございました。