「人類最大の発明」とは一体何でしょうか?
こんにちは、後藤です。
早速ですが、表題の質問に対して、
皆様は何とお答えになりますか?
少し考えてみてください。
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いかがでしょうか?
私はこの質問に対して真剣に考えてみましたが、
候補があり過ぎて困りました。
(なぜか一番初めに浮かんだのは、弥生時代にあった高床式倉庫の「ねずみ返し」でした)
例えば、ある人は「電気」と答えるでしょう。
またある人は「インターネット」と答えるかもしれません。
どちらも人類の発展に大きく貢献し、
それらを発明する前と後では世界が大きく変わっています。
また、もっと昔に戻ってみると、
「貨幣制度」も有力な候補のひとつです。
貨幣という概念を持つことで、
米と肉、土地と労働など、
異なるモノを同一の単位で計ることができるようになりました。
他にも、
「文字」、「数字の0」、「車輪」、「暦」、「抗生物質」なども
候補入りするのではないでしょうか。
文字があるからこそ「記録」という行為が生まれました。
そして距離や時間が離れていても情報伝達が可能となります。
7世紀に発明された「0」という概念によって、
6000年の歴史を持つ数学界に革命がおきました。
「車輪」は自然界には存在しない形であり、
人類のオリジナル発明と言えます。
「暦」の中で生きることではじめて人は時の流れを感じることができ、
人生に彩りを与えたと言われます。
14世紀に人類の25%を死に至らしめた疫病は、
当時人類最大の敵と言われていましたが、
「抗生物質」の発明が救ってくれました。
どれも捨てがたい発明ですね。
さらに、
人類の発展に貢献してきた発明として外せないのは、
「火」と「農耕」ではないでしょうか。
「火」のおかげで
寒さや獣から身を守り、
食を豊かにし、
加工の技術も覚えることができました。
そして「農耕」のおかげで
食料を安定的に収穫することができ、
さらには貯蓄することもでき、
人口の爆発的な増加を可能にしました。
いかがでしょうか。
これだけ候補を挙げればこの中のどれかが、
「人類最大の発明」の称号を手にすることができるはずです。
では一体
「人類最大の発明」は何なのか?
その発表を有名なノーベル賞受賞者である
「アインシュタイン博士」にお願いしましょう。
相対性理論など、
候補に挙がってもおかしくない数々の偉大な発明をした人物から見て、
人類最大の発明とは何なのか?
その答えは、、、
何と候補の中にはない
「複利」という回答でした。
利子の計算に用いられるあの複利です。
数学を熟知しているアインシュタインは、
この複利がもたらす爆発的な成長率を
「宇宙最大のエネルギー」を称していたそうです。
分かりやすい例が投資ですね。
100万円を年利10%で投資した場合、
単利の場合は110万円、120万円と
毎年10万円ずつ増えていきます。
ところが複利だと、
2年目は110万円に対して利子がつくので、
11万円が加算されて121万円となります。
この時点で1万円の差がつきます。
さらに3年、4年と長い年月を経過すると、
差は開きます。
例えば30年が経過した場合、
単利だと30年分の利息が加算されて100万円が400万円になります。
一方複利の場合はというと、
何と1744万円になります。
実に4倍以上の差です。
確かに素晴らしい発明であるということが
納得いただけるのではないでしょうか。
さて、大変長くなりましたが、
ここまでは前置きです。
ここで終わってしまうと
ただの「投資のススメ」になってしまいます。
私が今回お伝えしたいことは、
「人の成長も複利で動く」ということです。
例えば、
通常の人が行う努力を「100%」とした場合、
たった「1%」だけ努力を上乗せしたとします。
すると他の人に比べて「1%」だけ多くの成長が見込めます。
これだけでは大した差ではないかもしれませんが、
また次の日も「1%」だけ多くの努力をした場合、
「101%」に対して「1%」の成長が上乗せされていきます。
これを毎日継続することができたとしたら、
先程の金利と同様、徐々に差は広がっていきます。
数カ月、数年が経過したころには、
明らかな差となっていることでしょう。
人以上の成長を求める際に、
血の滲むような努力が必要なわけではありません。
ほんの少しの「努力」の上乗せと、
それを「習慣化」して「継続」することが最も重要と言えます。
多くの人は、
一度決めた努力や習慣を途中で止めてしまいます。
しかし、
継続し続けることではじめて大きな成果となります。
一方で、
怠けてしまった場合には逆のことが起こります。
仮に「1%」手を抜いてしまった場合、
「99%」の成長になります。
そして「1%」手を抜くことが習慣化してしまった場合、
恐ろしいこと365日後には「3%」にまで減ってしまいます。
もちろんこれは数字上の話であって、
人の成長がそのまま当てはまるわけではありません。
しかし、たった1%の違いが、
継続することで大きな差を生むことは
まぎれもない事実と言えます。
かの有名な経営学者であるピーター・ドラッガーも、
「成果を上げるのは才能ではなく習慣である」と
言っています。
ぜひ努力を上乗せする習慣を身に付けましょう。
長くなりましたが、以上となります。
最後までご覧いただきありがとうございました。
後藤