風が強い日、ふと視線の先には風で揺れるスカートを履いている女性が…

 

不思議なものです。

男性の方ならおそらく皆さま共感してくれると思いますが、

（女性の方には白い目で見られそうですが＾＾；）

特に好みでもない人であっても、何故か目を奪われてしまいます。

 

見てはいけない！と思っていても、

その方と目が合おうものなら、キッと睨まれてしまうとわかっていたとしても、

ついつい目を奪われてしまうのです。

 

この現象、私だけが特別なのか…

と不安に思い、調べてみました。

 

すると、科学的・理論的に裏付けが取れました。一安心です。

 

単純に、人は「隠されているものを見たい」という欲求があります。

見えそうで見えないものや、中がどうなっているのかわからないものには、

無意識に興味を持ってしまうのです。

 

私生活が想像できないようなミステリアスな人が異性にモテたり、

普段髪で隠れているうなじに魅力を感じたりするのも、

このことが影響していると言えます。

 

この心理を活かしてビジネスで成功している企業も多く存在します。

 

例えば、テーマパークなどの限定イベント。

普段は見たり体感することのできない（隠されている）ものがあるから、

多少割高であっても行列ができます。

 

他にも、「ダイエットに成功する人は、必ず寝る前に〇〇をしている」

など、よくありがちなキャッチコピーですが、これも答えが隠れているために、

答えが気になって興味を持ってしまいます。

 

さて、私たちに関連する話をします。

 

私たちが手掛けるシンプルノートという特殊な設計による住宅ブランド。

これらの家は、外からの視線を遮るために、外側に大きな窓がなく、

中がどのようになっているか全くわからないよう設計しています。

（もちろん十分に明かりが採れるような工夫もしています＾＾）

 

つい先日、ある2社のシンプルノートを手掛ける会社様が住宅の見学会を実施しましたが、

1社は2日間の見学会で80組を超える来場がありました。

私も当日見に行きましたが、スタッフの方は対応に追われて昼ご飯を食べる暇もなく、

クタクタになっていました。（お疲れさまでした！！）

 

そして、もう1社に至っては、100組以上が来場し、

途中から数えきれなくなってしまったそうです。

おそらく140～150組くらいかと思われます。

（こちらも、本当にお疲れさまでした！！）

 

住宅会社様の多くが、最近見学会の集客が減ってきたと嘆いている現代において、

異常なほどの成果と言えます。

どちらの会社も、テレビCMで宣伝したり、豪華プレゼントや有名人を呼んで集めたわけでもなく、

ごくごく一般的な集客活動しかしておりません。

 

それなのに、それだけ多くの来場があったということは、

やはり、地域の多くの方が、奇抜でオシャレな外観だけでなく、

隠されていた「中身」が気になっていたのでしょう。

 

ネットの普及によって、家に居ながらにして多くの情報が入ってくる時代ですが、

時には「隠す」ことによってお客様の興味を引くことも、

良い戦略になるかもしれませんね。

 

ぜひ、ご活用ください。

 

後藤