伸びる会社は「これ」をやらない
みなさん、こんにちは!
ラストコンパスの笹川です。
先日、” 伸びる会社は「これ」をやらない ”という本を読みました。
某人材コンサルティング会社の社長の執筆で、弊社の競合先の出版物です。
私の属する企画部では2ヶ月に1度くらい、
他の社員に対して最近読んだ本についてのプレゼンを行い、聞いた側にその本を買いたいと思わせなければならないというタスクを行っています。
毎度、パワーポイントで資料を作成して、本気で伝えます。
というわけで、このタスクのために今回は上記の本を選びました。
なぜこの本を選んだかというと、
単純にコンサルティング会社の社員が読んでおくべき本としてレビューサイトに掲載されていたからという事と、
競合先の戦略を知りたかったからです。
一言で言うと、とても面白かったです。
経営者向けの本ではありますが、いち社員が読んでも参考になります。
なぜなら、一般的な社長の考え方やその背景にある理由を理解する一助になり得るからです。
本のテーマは「社員間のずれ」と「事実の仕組みの不理解」を是正する事が、
会社としての組織力をあげるというものです。
社員間のずれとは、社員同士の不理解やコミュニケーション不足、業務のクオリティ意識のギャップなどを指し、
事実の仕組みの不理解とはビジネスの流れ(販売→売上→給与)を正確に理解するということです。
この本の中で、特に興味を引かれたのは3点です。
①企業理念を社員全員に理解させるのをやめる
②愛社精神は会社の成長過程で確認するだけのもの
③部下と飲みに行くべきでない
という項目です(こういったパンチが効いた項目が10以上ありました)。
①については、一般的には理念教育という名の下で社員は若手からベテランまで企業理念を完全浸透させる方が良いと言われる事が多いですが、
この本では若手に関しては理念を浸透させすぎる必要はないと結論しています。
若手が理念・方針を根拠に自分で判断をし始めてしまい、結果的に上司の求心力を低下させたり離職に繋がったりするからです。
②については、一般的には会社を好きになって欲しいとか愛社精神があるほうが成果を出やすいとか言われることが多いですが、
この本では愛社精神は成果のための手段や離職率を下げるツールではなく、単に会社の成長過程で確認するだけにすぎないものとしています。
愛社精神をはぐぐむために必要以上の待遇や関係性を会社側が用意すると、社員が考えるその会社に勤めるメリットと会社が考えるその社員を雇用するメリットのバランスが容易に崩れるからです。
③については、世の中では飲みニケーションという言葉があり、一般的には社員と関係を築いたり悩み相談をしたりする際には飲みに行くという会社も多いですが、
この本では部下と経営者(もしくは上司)は適正な距離感を保つことが成果を出すうえで重要であり、呑み会はそれを一時的に崩すものであり注意が必要と、警告をしています。
この本の内容が必ずしも正しいとは限らないですが、
情報に溢れる現代で惑わされないための1つの参考にはできるはずです。
それでは失礼します。
笹川