知識を得る理由
大久保です。
先日、友人と友人の奥さん(と、0歳児の子供)で
兵庫県立歴史博物館に行ってきた話です。
私たちの目的は、
世界最大級の古代エジプトコレクションを誇り、
ミイラ研究を牽引してきた大英博物館が選りすぐった6体のミイラと約250点の貴重な遺物が展示される
「エジプト展」だったのですが、
歴史に興味深い友人家族に誘われて行かせて頂きました。
余談ですが、兵庫県立歴史博物館の設計は、
かの有名な安藤忠雄先生の作品であり、当日安藤忠雄先生のトークショーが
同時開催されていました。
実際私は、そういった展示場だったり博物館といったような
催しにほとんど行ったことがなく、
おそらく成人して初めて、休日に歴史を学ぶ機会でした。
ということで予備知識なしで見学に行ったのですが、
棺やミイラなどかなりの数の古代遺跡が展示されており、
そこに紀元前のエジプト文明が栄え、衰退した歴史的な背景や、
時代の変化に伴う棺の変化、ヒエログリフ(象形文字)が解読されてからの遺跡発見までの
流れなど様々な事が分かりやすく理解できるような内容でした。
私の友人夫妻は実は毎月
京都やら兵庫やら近場の歴史的建造物を巡っており、
その話をしながら、その街の飲み屋で酒を飲むといったことを繰り返しており、
なかなか羨ましい家族像だなと率直に思います。
なぜ今回、私のブログでこの話をさせて頂いたかというと
子供のとき、「なぜ勉強するか?」という疑問を持ったことが誰しもがあるように、
知識や見識を広める一番の理由について、私なりの所感ですが、
「人生を楽しく、または幸せに生きるため」
に人は勉強をするのではないか?ということを今回の出来事をきっかけに改めて感じとったからです。
例えばエジプト文明をテーマにした「ハムナプトラ」を
歴史的背景を知った上で見た人Aと、事前知識がない人Bで見た場合、
同じ映画を見た人でも得れる情報量や製作者のメッセージに乖離が生まれるかと思います。
制作者のメッセージをキャッチ出来たAの体感した数時間と
メッセージを読み取れずに終わったBの体感した数時間。
どちらがその映画を見た費用対効果が高いか?
これらは常に日常のありとあらゆる事象に当てはまるかと思います。
上司の叱咤に対する裏のメッセージをキャッチできない部下Aと
メッセージをキャッチ出来た部下Bの成長速度は等速ではありません。
または知識がないと、「A=B」で思考が止まります。
例えばですが、殺人事件=悪い とか、不倫=最低 とかです。
殺人事件の「背景」や不倫の「背景」を知らずに結論を出すことが出来れば
わざわざ裁判所はいらないように、
物事を多面的に捉える力が”知識”や”体験”にはあると思います。
ですので、
私も”モノクロタイプ”を否定し続け、広い分野の知識を会得し
多面的に物事を捉えていきたいと考えていますので、
2022年からも精進して参ります。
では来年も良いお年を。