『工務店の可視化』
いつもありがとうございます。前回のブログでキャリアアップシステムとインボイスについて述べる予定を松坂大輔選手の引退によって記載しなかったラスト・コンパスの堀です。
今年も残り僅かになりましたね。来月は師走。1年はあっという間ですね。
コロナ禍、ウッドショック、アイアンショックなどなど業界も色々な事がありました。
これからも色々な事が当然ですがあります。
その中で今ちょっと言われているモノが2つありますので簡単に概要だとお伝えしたいと思います。
「キャリアアップシステム」
今後大工・職人不足が深刻になっていきます。
そのために大工・職人の体制整備をするための制度です。もっと難しい言葉だと
技能者の経験と技能に関する情報を業界統一のルールで蓄積し、適切な評価と処遇の改善、技能の研鑽につなげ、若手入職者に将来のキャリアパスを目に見える形で示していくための基本的なインフラとするべくシステム。
キャリアアップシステムは
技能者評価 大工・職人をレベル1~4にわける
事業者登録 工務店・ビルダーが登録しないと元請け・職人の登録ができず経歴も積めない
工務店評価 工務店をランクをつけて評価する
の3つから構成されております。
今後は工務店評価が国土交通省のHPにも掲載されるようになります。
工務店の通信簿のような形です。
工務店も評価が可視化されます。
https://www.mlit.go.jp/totikensangyo/const/totikensangyo_const_tk2_000130.html
詳細は下記キャリアアップシステムのホームページをご覧下さい。
あともう1つインボイス制度についてです。
2023年10月1日開始予定。
https://www.nta.go.jp/taxes/shiraberu/zeimokubetsu/shohi/keigenzeiritsu/invoice_about.htm
国税庁のホームページより
業界に何が関係するの?と思った方もいるかもしれません。
今まで売上1000万以下の免税事業者は消費税を免税されておりました。
インボイス制度が導入されると
1人親方に発注した工務店は仕入税源控除ができなくなります。
そうなると工務店は工賃を10%アップするか1人親方が消費税を10%支払うかになります。
免税事業者でない1人親方に発注した場合1人親方が発注した消費税を工務店が被る事になります。
工務店が被らない為には1人親方が適格請求書発行事業者になる。つまり売上1000万以下でも消費税を支払うようにする。
か、10%の値下げを許容する形になります。
という制度です
まだ開始になっていないからこそ今から対策をしていくべきだと思います。
とあるメーカーはその金額だけでも数十億と言われております。
ちなみに工務店・ビルダーは登録を1人親方に呼びかけれますか?
難しいですよね・・・
どんどん色々可視化になっていきますね。
今回の私のブログはお伝えしていたように制度の説明になってしまいましたが、これから工務店・ビルダーに直近に起こることを予測致します。
来月ボーナスを差し上げる工務店・ビルダーが多いと思いますが、1月になったら
「社長、ちょっと話があるのですが・・・」
と言ってくるケースが出てくる事が推測されます。
何かというと退社か今の待遇に不満がある。これを改善してくれないかなどと言ってくるケースが急激に増えます。
ボーナスももらった後は良くおこる現象と、特にコロナ禍で自分の人生を見つめなおして
ここにいて良いのかなど考える人が非常に増えております。
確かに前いた!もしかしたら今回あるかも・・・
と思ったら
対策は『評価制度の可視化』などです。
評価制度はズバリ公平でなく公正なオープン型です。
なぜなら退社する理由の1位が評価だからです。
ない方は勿論ある方も2022年更なる飛躍に備えて、評価制度などを可視化する
という事をぜひ実践して下さい。
あと本日お伝えしたキャリアアップシステム、インボイス制度についても考えてみて下さい。
どんどん工務店は可視化になっていきます。
あと最後に
以前は「社長ちょっとお話があります」と30名ほどに言われて退社されたという状況から現在では2期連続増収増益で社員の退社もないという評価制度など可視化を実践している工務店経営者の生の声を聞いて頂く機会がありますので工務店の可視化などにご興味がある方はぜひお聞き下さい。
https://lastcompass.co.jp/news/18819