機会損失を考える
会社の付近にあるランチスポットが、
近場にカレー屋かラーメン屋しかないので
週で3回カレーとラーメンを食べている大久保です。
しかし、
さすがに飽きてきたので、少し遠方まで
足を運び、満を持して行ってきました・・。
どうしてもその日は食べたかったんです。
中華料理が。
ということで
歩いて15分ほどの中華屋に行って、
私は、「エビマヨ」を頼んだんです。
結論から言うと、再度行くことはないだろうという
クオリティでした。
ある時は居酒屋に行って、ある時はランチに行って、
こんな経験をしたことは皆さんも大いにあると思います。
では果たして、
味が悪い。サービスが悪い。店内が不衛生など、
評価の項目が各種あると思いますが、
その時のお店の機会損失はいったいいくらなのでしょうか。
仮にAとBという2とのお店が並んでいたとして、
それぞれランチに行き、
Aのお店に行った人は「もう一度行きたい」
Bのお店に行った人は「もう行かない・・」とすれば、
年間換算で、
Aというお店は客単価1000円の平均客数2組で、週2回の月8回を12カ月で9万6000円×2組で19万2000円
Bというお店は客単価1000円で、最初行ってもう行かないとすれば2組で合計2000円
差異は上記のシミュレーションで言うと1組の顧客で年間19万となります。
そして当然19万という金額だけでなく、当然Aのお店に行った人は満足したので他の人にお店を紹介するでしょうし、
その友人がまた友人にそのお店を紹介するかもしれません。
Bというお店に行った人はそこから紹介などで発展することはない上に、行こうとした人に「あの店は行かない方が良いよ!」と言うかもしれないので、
機会損失の金額は、たった1組の顧客だけで19万を数倍した金額の損失となるわけです。
結局何が言いたいか。
ということですが、
いくらその時だけ短期的に売上や利益が上がったとしても、
顧客満足を軽視したり、サービスの質が悪ければ、その全ての付けは長期に数倍になって返ってくるということです。
どの業界でも言えることですが、
建築業界ではその1件の受注が5件の受注を生む顧客満足やサービスを実現すると、
販促費用や人件費は圧倒的に抑えられ、さらに数千万の売上が掛け算の方式で変わってくるはずです。
建築業界は、
少子高齢化を受けて、住宅メイン購買層である30代の人口は2015年から2025年までに2割減といわれており、
世帯を持たない人が3割は増えるという予測が立てられています。
現在の90万近い新築着工戸数は、2025年には60万を割るという予測がいよいよ現実のものとなってきました。
消費増税でますます厳しくなる業界背景のなかでもちろん私たちも、そして建築会社様もその部分にしっかり地に足を付けて考えていくことが
今後の厳しい時代を生き抜く唯一の手段なのではないかと思います。