SEMINAR 説明会情報 INQUERY 資料請求 TEL 電話

幸運の雨は誰の上にも平等に降り注ぐ

 

こんにちは。

 

 

コロナウイルスがリバウンド傾向にあり、

 

また梅雨の季節ということもあって、

 

相変わらず外に出ることが難しい時期が続きますね。

 

 

そんな中、皆様は休日をどのようにお過ごしでしょうか?

 

私は、暇さえあれば本を読んでおります。

 

年初に年間で80冊の本を読むと目標を立てましたが、

1年の半分を終えた段階で読み終わったのは27冊です。

 

達成率33.75%。

進捗率67.5%

13冊分の不足。

 

...かなり厳しいです。

 

 

原因ははっきりしています。

 

山崎豊子さんの「不毛地帯(全5冊)」に手を出してしまったことです。

 

個人的には歴代でもトップ10に入るほどの名作で、

今年出会った本のなかではダントツで面白かったのですが、

なんせ重い。そして長い。

 

1冊を3冊分にカウントしても良いのではないかと思ってしまうほどです。

 

残り半年、なるべく重い本には手を出さずに、目標必達を目指します。

 

 

さて、

常に本を携帯していないと落ち着かないほどに活字中毒な私ですが、

その中でも「出会えて良かった」と心から思える本は数えるほどしかありません。

その中の1冊を紹介したいと思います。

 

 

 

それは、

アレックス・ロビラ著の「GOOD LUCK」という本です。

 

※念のためお伝えしておきますが、ANAを舞台とした木村拓哉さん主演のドラマとは異なります。

 

私が23歳のころに、当時の上司に薦められて読んだ本ですが、

いまでもたまに読み返すことがあり、

おそらくいままでに10回以上は読んだと思います。

 

非常にシンプルで読みやすいのですが、メッセージが強いこの本は、

サン・テグジュペリ著の「星の王子さま」と並んで、

是非、小学校か中学校など義務教育に組み込んで欲しいと以前より思っている1冊です。

 

 

さて、簡単に内容を紹介いたします。

 

この本の大半は、ある男が語る

「森のクローバーを探す2人の騎士の物語」です。

 

ある日、魔術師マーリンは国中の騎士を集めて言いました。

「今日から7日目の朝、魅惑の森に魔法のクローバーが生える。それを手にしなさい。」

 

広大な魅惑の森にたった1本だけ生える魔法のクローバーを探すなど、

よほどの運がなければ不可能だと思った騎士たちは、

2人の騎士を除いて帰ってしまいました。

 

残った2人の騎士は早速森に行き、森に住む精霊達に尋ねます。

 

「魔法のクローバーを知りませんか?」

 

しかし、精霊達はいずれも

 

「この森で魔法のクローバーなど見たことがない」

と口をそろえて言います。

 

それを聞いた1人の騎士は、「マーリンに騙された」と思い、

怒って帰ってしまいました。

 

 

一方、もう一人の騎士は、さらに精霊に尋ねます。

 

「なぜこの森に魔法のクローバーが生えないのでしょうか?」

 

 

すると精霊たちは各々答えました。

 

 

「それは土のせいだ。この森の土は乾いているからだ。」

 

 

「水が悪いからだ。」

 

 

「日に当たらないからだ。」

 

 

「土に石が混じっているからだ。」

 

 

それを聞いた騎士は、

拓けた場所に新鮮な土を植え、

湖から新鮮な水を引き、

太陽の光を当て、

土の中の石を取り除きました。

 

 

他にもできることはないかと色々考え、

できることはすべてやり遂げたと確信して、

あとは待ち続けます。

 

 

そして7日目の朝、

空から緑色の雨が森中に降り注ぎます。

 

 

すると手入れをした場所から、

1本のクローバーが生えてきて、

魔法のクローバーを入手することができました。

 

 

要約すると、このような話です。

 

 

この本から学ぶことのできる教訓が2つあります。

 

ひとつは、誰もが幸運を欲するが、幸運を自ら追い求める人はほんの一握りしかいない。

 

ということです。

 

 

国中の騎士には平等にチャンスがありました。

 

 

しかしほとんどの騎士たちは、

はじめから「どうせ無理だろう」と、

自らそのチャンスを手放してしまいました。

 

 

そしてもうひとつは、幸運の雨は誰の上にも平等に降り注ぐ、

しかしそれを掴み取れるのは、やるべきことを成し遂げた人だけだ。

ということです。

 

 

日々の仕事においても、このようなことがあるのではないでしょうか?

 

 

・「こうなりたい!」と強く思いながらも、そのための挑戦や努力を怠ってしまうこと

・やるべきことを十分に成し遂げていないのに、 「何とかなるだろう」と思い、実行してしまうこと

・そしてその失敗を自分以外のせいにしたり、「はじめから無理だったんだ」と決めつけてしまうこと

 

 

この本では、

何もせずにいつかいいことが起こるのを待つことを「運」と言い、

やるべきことを成し遂げた結果、必然的に起こるものを「幸運」と定義しています。

 

 

・新しいことに挑戦したいがなかなか実行できない

・自分は運がないせいで物事が上手くいかないんだ

・ただ待つだけではなく、自ら幸運を掴み取りたい

 

 

と思われる方は是非読んでみてください。

 

 

 

 

そして、幸運を掴み取るきっかけになれば幸いに思います。

後藤

一覧へ戻る