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「悲観的に準備して」 「楽観的に実践する」

「悲観的に準備して」

「楽観的に実践する」

 

代表の伊藤です。

 

物事を成功させる、

「考え方」

の一つとして、表題の

 

「悲観的に準備して」

「楽観的に実践する」

 

が非常に重要だと考えています。

 

ご理解いただきやすいように

「仕事できない君(できない君)」の思考を事例に

検証してみます。

 

 

 

できない君は先輩からセミナーの司会を任されまた。

はじめての司会で楽しみと緊張が入り混じっています。

 

しかし、彼には自信がありました。

彼は15回以上も先輩の司会を見ていたし、

人前で話すことにも抵抗はなかったからです。

 

友人の結婚式でも緊張する事なく話せました。

セミナーまであと14日。充分時間もあるし、

最悪、前日に復習すればなんとかなるだろうと考えていました。

こういう時に緊張せず楽観的にできるのも自分のいいところ

だと思ったりしています。

 

ところが業務は忙しく、

事前に時間を割かなかったできない君は、

セミナー前日まで準備が出来ませんでした。

 

そして、前日さえも予定外の仕事が入ってきます。

仕事が終わったのは夜の21時。疲れたできない君は、パラパラと資料を読み、

今まで散々見てきたんだからぶっつけ本番でも何とかなるだろう・・・

俺本番強い方だし・・・、

と不安を見て見ぬ振りし、当日を迎える事になりました。

 

しかし、当日になると会場は人で溢れ、

緊張してきました。

 

資料を読んでも頭に入ってきません。

そもそも先輩の話を聞いた事は何回もありますが自分が司会をした事は

一度も無いのです。

 

頭がパニック状態な中、先輩は不安そうにできない君を眺めます。

「お前大丈夫か?」

先輩からそう言われて、思わず彼はこう言ってしまいました。

「先輩、やっぱりセミナー司会替わっていただけませんか?」

先輩はため息をつき、司会を替わりました。

 

これ、仕事で成果を残せない人の典型パターンですね。

「楽観的」に準備し、

「悲観的」に実施した

結果です。

 

自分が、天才か何かと自惚れているか、

仕事をなめているのか、

 

私には理解不能な思考回路ですが、

こういう人は世の中に意外な程たくさんいます。

 

ひとりで失敗してくれる分には何ともないのですが

周りにも被害は及ぶので、その性格は迷惑千万です。

 

一方で当社は、巧遅拙速を推奨していますので

チャレンジすることは大いに認めています。

 

ただ、チャレンジだからといって準備はテキトウで良いわけがありません。

一度やると決めたら万全な準備をするのは当たり前です。

 

準備はできるだけ「悲観的」に・・・。

 

例えばセミナーの登壇時間が1時間あるとして、

まずは自分にいくつか質問を投げかけなければなりません。

その質問に対してただ準備をすればいいのです。

 

①話は1時間分しっかりできるか?

項目出しにしっかり時間をかける

取材をする

アンケートを取る

事例を集める

→PP50ページ作る

 

②緊張せず話せるか?

話すことをPPに書き込む

声出しをする

スタッフにアウトプットする

 

③作成時間は確保できるか

予め作成日をスケジューリング

上司の最終確認日を先に取ってしまう

 

逆に当日になったら「楽観的」に実践します・・・。

 

当日あーでもない、こーでもない、と悲観的に考えても効果はありません。

逆に頭の中が錯乱状態になってしまい

パフォーマンスは落ちるでしょう。

 

準備は100しますが、

100アウトプットする必要はありません。

 

準備をしっかりした自分を信じて

カンニングペーパーは見ずに

抜け漏れがあってもガンガン進めていきます。

 

実施するときは、

「どうにでもなれ」

「どうせ上手く行く」

くらい楽観的で自信満々で良いのです。

 

セミナーの司会でなくても、

顧客との商談や、

役員へのプレゼンテーションでもこの考え方は同じです。

 

準備は悲観的に、

実行は楽観的に、

 

この考え方がパフォーマンスを上げる一つのコツだと思います。

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