2つの思考法の併用
こんにちは。髙井です。
今回は思考法というテーマで書いていこうと思います。
さて、いきなりですが皆さまは
「いつも考える案が同じようになってしまう」や
「斬新なアイデアが浮かばない」
というようなことはないでしょうか。
私はよくあります。
そのような状況を打破するための思考法を今回はご紹介したいと思います。
今回ご紹介する思考法は「ラテラルシンキング」です。
あまりなじみのない言葉だと思います。(私自身、1ヶ月ほど前に知りました。)
ラテラルシンキングは1967年にマルタ共和国の医師、エドワード・デボノが「どんな前提条件にも支配されない自由な思考法」と提唱したものです。
言葉だけでは、どのようなものか伝わりにくいと思いますので、
ひとつ例題を考えてみましょう。
「みかんが13個あります。このみかんを3人に均等に分けるアイデアを思いつく限り考えてみてください。」
どうでしょうか。皆さまはいくつの方法を思い浮かびましたか。
・4つずつ配り残り1つを3等分にする。
・秤を使って同じ質量になるように分ける。
・粒の個数が同じになるように分ける。
上記のようなものを考えついたのではないでしょうか。
では、これをラテラルシンキングを用いて考えると、
・ジュースにして3等分にする。
・余ったみかんの種を植え、新たなみかんが実ってからまた分ける。(実るまで相当な時間はかかりますが…)
というような方法を考えることができると思います。
「液状にする」や「配る個数を変える」というように「みかん13個を固形物のまま配らないといけない」という
前提条件をなくして、物事を考えることがラテラルシンキングです。
では実際のところ、ラテラルシンキングを用いて物事を考えている人はどれくらいいるのでしょう。
恐らくですが、ほとんどいないのではないでしょうか。
私を含めて、これまで皆さまが良く用いてきた思考法はロジカルシンキングだと思います。
ロジカルシンキングとは根拠や理由を基に、課題解決のための起案や改善案を考えるときによく用いる思考法です。
日本の教育ではロジカルシンキングに重点を置いており、ビジネススキルとして身に着けるべきものとまで言われていますので、
皆さまもなじみのある言葉だと思います。
無意識のうちにロジカルシンキングを用いて物事を考えるいる人も多いと思います。
私もその中の一人です。
しかし、ロジカルシンキングだけでは、視野が狭まってしまう恐れがあります。
そこで、ラテラルシンキングを用いて視野を広げて行くことが必要になります。
それでは、一つ具体例を挙げて説明します。
遊園地でアイスクリーム屋さんがアイスを売っていました。アイスは非常に人気がありましたが、
カップのゴミをゴミ箱に捨てず、ポイ捨てしてしまう客が多くなり、遊園地からクレームが出ました。
さて、ゴミをポイ捨てさせないための改善案を考えてみてください。
ロジカルシンキングを用いると、例えば、
ポイ捨てさせない→ゴミ箱が必要→ゴミ箱をたくさん設置しよう
となります。
ここで、ラテラルシンキングを使うと、
カップではなく、コーンにして提供する。
というような改善案が出てきます。
これは、ポイ捨てさせないという前提条件にとらわれず、そもそもゴミが出なければよいと視野を広げたことにより、生み出された案です。
具体例のように、ラテラルシンキングによって多角的に物事を捉え、今までとは違う視点から案を考えることができます。
ラテラルシンキングで視野を広げ、ロジカルシンキングで課題解決の為の最適な案を作る。
2つの思考法を併用することで、今までにない案が生まれるかもしれません。
実際私自身も最近、ラテラルシンキングを活用しており、効率よく集客するにはどうすれば良いかという案を考えています。
何かいい案が浮かべば、加盟店さんに共有したいと思います。
是非、皆さまも一度お試しください。
それでは、また。