採用活動をリモートだけで行うリスク
いつもブログを読んでいただきありがとうございます。
ラストコンパスの秋岡です。
3月から本格始動している2022年卒の新卒採用ですが、現状コロナウイルスの拡大もあり、リモートでの会社説明会を開催する会社様も多くなっています。
学生側としても、リモートを希望される学生も多くなっている傾向にあり、対応していく必要があるところではあります。
しかしながら、対面式を希望する学生も3割近くいるというデータが採用大手企業からでています。
そのデータによると、会社の知識を知ることができる「会社説明」ではリモートでも学生から伝わったという意見がある一方で、「職場の雰囲気」がわかったという部分に関して、大きく対面式のほうに軍配が上がっていました。
学生側としては、内定を出されることを目的にしている一方で、企業側も内定を出せるような学生を求めています。
しかしながら、中小企業にとって無視できない話が「内定辞退」という現実です。
一般的に内定辞退率は60%あるといわれているので、5名に内定を出して2名が採用になる感覚です。
とはいえ、採用予定が2名だからといって5名に内定を出すことはなかなかできません。
5名とも就職することになれば、新卒で年収は低いとは言えども、生産性を考えると単純に固定費が大きくあがるので、思い切った決断ができないことだと思います。
内定辞退をできるだけ減らすためには、
- 魅力提示
- マッチング
をどれだけできるかになってきます。
魅力提示は、会社の考え方やビジョン、福利厚生や給与などがあげられます。
会社の考え方やビジョンは、一番それを体現化している経営者から直接学生には伝えほしいと思います。
大手企業では、なかなか会社のTOPが学生に対して話す機会がありません。
経営者が熱量をもって伝えるだけでも、大きく差別化できます。
福利厚生や給与面に関しては、できる限りでいくしかないというのが現状ではあると思いますが、そこにいつまでもメスを入れずにいれば採用に出遅れていきます。
年間休日日数や有休取得率など、今まで目をつぶっていた部分も、改善がやはり必要です。
次に、マッチングです。
マッチングには、会社で働いている人材や会社の雰囲気、仕事内容などがあげられます。
魅力提示はリモートでもある程度伝えることができるかもしれません。
しかしながら、このマッチングは大きく対面式の方に部があるため、やはり対面式をおすすめします。
就職活動は結婚と同じとよく言われます。
結婚相手をよく知らずに結婚する方はほぼいません。
そのため、コロナだからといって、リモートばかりしていては、結局のところ辞退されてしまうというところがあります。
時代の変化に対応しながらも、効率化ばかりに気を取られ、ある意味手間を省けば互いに不幸な結果になってしまうということになります。
万全なコロナ対策はもちろんのこと、採用を完全リモートにするか、それとも対面式で行くか悩まれている方は、ぜひ、対面式も組み込んで頂ければと思います。