人材制度のペルソナ設定
大久保です。
最近「採用はマーケティング」という言葉をキャッチコピーに
採用を支援する会社の広告が自分のSNSのタイムラインに良く出てきます。
上記の考え方は私は賛成ですが、
もっと広義に解釈すると、採用も評価も育成も
マーケティングであると私はひそかに考えています。
ここからは私の単なる解釈ですが、
人材制度がマーケティングである以上
土台に来る考え方が「ペルソナ」(理想の人物像)
です。
仮に人材制度がマーケティングを軸として考える。
これを「正」とするならば、
それに付随して重要な考え方は
下記であるかと思います。
一 自社の経営方針に共感するであろうペルソナ(企業の理想の人物像)
二 自社の評価制度で納得するてあろうペルソナ(企業の理想の人物像)
これが例えば、
協調思考で競争よりも協力を重視するペルソナ設定なのに
評価制度は貢献を可視化するようなゴリゴリの成果主体設計。
経営方針も成果重視型の方針だとすると・・
このペルソナでは採用したものの
人材が不満を漏らし企業を去っていくイメージは、なんとなく想像出来ますよね?
それだけでなく例えば自然素材の商品を扱っているアットホームなHPの住宅会社が
ゴリゴリの経営方針や成果主体の評価設計だと、
企業コンセプトや企業文化がイメージし辛いような気がします。
つまり客観的にみると信頼できない会社に移ってしまうのです。
(これを私はブランドコンプレックスと呼んでいます。)
なので個人的に
企業に1本の芯を通す道標となるのが「ペルソナ」です。
人材制度=マーケティングの考え方で
「経営理念」→「経営方針」→「ペルソナ」→「評価制度」または「採用制度」または「商品」
例えば私たちの経営理念は「成長をつくる」ですが、
持続可能性を印象付ける「成長」
偶発的ではなく意図的に起こす「つくる」
じゃあこの理念を現実にしていくための基本方針ですが、
1つ抜粋すると「巧遅は拙速に如かず」という方針があります。
→これは中国の孔子が戦争で勝つための哲学としてよく知られる
質が高くてスピードが遅いよりも、質は低くてもスピードが速い方が最終的に勝つ!
という言葉から方針として加わっている1つの考え方ですが、
このスピードとクオリティの優先順位といったどっちが正解?
となったときに
→理念である「成長をつくる」
を成し得るためにはクオリティよりもスピードが大事である
と私は解釈できると思っており、
上記のような微妙な賛否両論があった方が
「こんな人物と共に働きたい」
という人物像がより明確なものになっていきます。
ではこの考え方を「確かにそうだ!」
と思ってもらえる人を軸にペルソナに設定していくのが、
私が考えるマーケティング式の人材制度の流れです。
つまり、どのような人が、どのような考え方で、どのような意欲でどのような商品を売っている
この企業の将来イメージが見えれば
企業のブランドイメージは収束していくと考えています。
なので、結論的には
人材採用を切り分けて考える
人事評価を切り分けて考える
経営方針を切り分けて考える
商品を切り分けて考える
のではなく、
経営理念から
その経営理念を実現するための経営方針
その経営方針に共感するペルソナ
そのペルソナを採用するための面接手法や採用媒体
そのペルソナが意欲的に働ける評価制度
と繋がっていくのではないかと
考えており、
その人材制度の”一貫性”
を重要視しているのが
弊社が販売する住宅/不動産会社向けの人材制度である
「POTENTIAL」なのです。