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トップダウンとボトムアップ

トップダウンとボトムアップ

 

代表の伊藤です。

経営者は毎日様々な判断を迫られます。

では《経営判断》において、

 

・トップダウンが正解か?

・ボトムアップが正解か?

 

今回はそのようなテーマについて「個人的な意見」を述べたいと思います。

 

トップダウンのメリットは、

・意思決定から実行が速い

トップダウンのデメリットは、

・考えない従業員が増える

 

ボトムアップのメリットは、

・従業員に考える力がつく

・施策が自分ごとになる

ボトムアップのデメリットは、

・意思決定が遅い

 

ざっくりで被っていますが、要約するとこんなところでしょう。

これはあくまで私個人の意見ですが、

《経営判断は経営者がする》が正しいと思います。

 

重要稟議にならない細かな戦略判断は

ボトムアップでもなんでも構いません。

しかし、経営を左右する事案は経営者がします。

 

ボトムアップ組がボトムアップ形式を選ぶ理由は

大概これでしょう。

 

「彼らに判断させた方が、当事者意識が高くなる。

自分で決めたことだから、トップダウンより実行レベルが上がるだろう」

 

残念ながら長らくこの業界にいますが

「絵に描いた餅」が多いです。その説(涙)。。

 

彼ら(従業員)は経営者の理想論と違い

こう思っていることが多いのです。

 

「判断をこっちに擦りつけて欲しくない」

「お前らが決めたんだから責任を持ってやれ、と言われても気分が悪い」

 

悪い感じに見透かされていますね涙。

そして彼らは経営者にこう言ってほしい、とよく耳にします。

「俺(経営者)の判断でやる。責任は全て俺が持つから思いっきり実行しろ!

 

・・・。

このような偏見を持っていると

ボトムアップ組から大概こう突っ込まれます。

 

「今までトップダウンは散々してきた。でも現場でやるのは彼らだ!

彼らにやる気を出してもらわんことには成果は出ません!」

・・・。

・・・。

私的にはこの意見は経営者の言い訳だと思います。

形式だけボトムアップをとっても

「彼らにやる気がでない」結論は変わりません。

 

そもそも、なぜトップダウンだったら現場にやる気が出ないのかが理解不能です。

トップダウンでも高い意識レベルで実行されている会社は多く存在ます。

というか、施策が高いレベルで実行されている会社は大概トップダウンです。

 

当然「トップダウンの質」は問われます。

 

社員の意見も聞かず、とにかくやれの一点張り。

決定に至った理由も何も説明してくれない。。

これでは実行レベルは落ちます。

同じトップダウンでも、

 

・経営判断した理由の説明

・実行に移す上での方針

・成功したときの効果

 

これらをしっかり理解させ、本気度を

見せれば滞りなく施策は実行されます。私個人的には

トップダウンで上手くいかない会社は上記のような

 

「トップダウンの質」

 

に問題があるのでは、と考えています。

また、トップダウンとボトムアップの違いで

従業員に力がつくだとか、つかないだとかの関連性も疑問です。

 

従業員に考える力をつけさせるのは「日々の教育」です。

 

トップダウン・ボトムアップとは一切関係ないというのが私の持論です。

もちろん、スタッフからボトムアップで経営を揺るがす提案をしてくれることに

反対はありません。むしろ喜ばしい限りです。

私が言いたいのは「経営者がやるべきだと思っている判断」を

従業員に委ねる、もしくは従業員にうんと言わすボトムアップ形式に

意味は無い、ということです。

 

仕組みをつくれば、経営者は寝てても従業員が施策を考えてくれる・・・

という理想論が本当に存在すると思い、

その理想論に走っている方がいますが、

 

1000社近い経営者に会ってきてその現実を見たことはありませんし、

一時そうなっても、その夢幻の経営モデルは数年で崩壊します。

マークザッカーバーグやウォーレンバフェットでさえ

前線に立って指揮棒振っているわけですからね笑

 

スタッフからの意見は判断じゃなくて判断材料。

経営判断は自分が責任を持って行う。

責任を持って行うとは、効果が出るように導くということ。

 

私の今の実力では

これが正解だと考えています。

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