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複数のことを同時に進める

「複数のことを同時に進める」

 

代表の伊藤です。

 

古くから

・二兎を追うものは一兎をも得ず

・虻蜂取らず鷹の餌食

など、

 

「あれもこれも手をつけるな。一つのことに集中せよ」

 

という「一見してごもっとも」なことわざがあります。

 

スポーツや学問であれば別として、

ことビジネスにおいて私個人的には、

「二兎を追うものは一兎をも得ず」という言葉に

あまり共感を覚えたことがありません。

 

というかこの考えに成功体験がないのです。。

 

「一つの事に集中せよ。」

 

聞こえは良いですが、

 

「ビジネスにおいて、一つの事に集中できる状況ってどんな状況?」

 

というのが本音です。

 

例えば、

A社長は会社を立て直すために

 

「この半年が勝負」

 

だと思っていたとします。

しかし、A社は今までの怠慢も重なり、商品コンテンツはめちゃくちゃ。

HPも「魅力がない」の一言。極め付けにあらゆる戦略は社長一人で

考え実行しなければならない、、

という状況でした。

 

A社長は

「二兎追うものは一兎も得ず」

を座右の銘に、一つずつ物事を進めていきます。

 

まずは、商品開発に2ヶ月かけ、次にHP制作に2ヶ月、

それから営業の勉強をし、イベントの準備に取り掛かります。

顧客と出会ったのは6ヶ月目。

受注に至ったのは9ヶ月目でした。。

 

この事例、順調に物事は進んでいます。

しかし、期限の概念が念頭にありません。

 

「半年以内になんとかしないといけいない」

 

といった、

 

「期限付きでどうにかしないといけない状況」

 

は良くあることですし、

 

二兎追うどころか経営的に

「三兎同時に追わなければならない状況」

だってある。というか、

「日常茶飯事」むしろ「当たり前の常態」

ではないでしょうか。

 

 

たった40年で、

8兆円企業を作り上げたソフトバンクグループの孫正義代表は

 

「複数案を同時実行せよ」

 

と格言を残し、現在も猛進されています。

この言葉、ニュアンスは違えど、時代を生き抜く

あらゆる優秀な経営者が同じことを言ってます。

 

しかし、辞書を引いても、

「複数のことを同時に実行せよ」

ということわざや四字熟語は出てきません。

 

どういう事なんでしょうね。。

 

 

「加速成功」という本では

6つの習い事を同時に行う事により、ある女性が

たった2年でお茶と、絵の先生になったという話があります。

 

(多くの人がそうするように)彼女は1つ1つ、習い事をし、

一つ合わなければ次、、というように順番にものごとを進めませんでした。

 

一気に6つの習い事を始め、

 

「合わない習い事はバッサリ辞めた」

 

のです。そして、

 

「合っているお茶と絵の習い事だけに集中した」

 

結果、自身にピタリと合う趣味を見出し、

短期間で塾を開くほどの腕前になったとのこと。

 

 

さて、建築業界では如何でしょうか。

 

一つのコンセプトを突き詰め

それだけで経営を伸ばしている会社がどの程度いるでしょうか??

 

逆に、皆さんの周りで上手くいっている会社どうですか?

「あんなに色んなことを同時に取り組んで会社は混乱しないのかな?」

という同時平行型の会社が伸びていたりしませんか?

 

私個人としては、

周りの優秀な経営者様の影響もあってか、

同時進行でいろんなことを取り組んでいます。

 

「やってみないとわからない」

 

という世界がある以上、

良いと思ったことはすぐに取り組む。

でも、やってみたら違ったなー、と思うことだって多々あります。

その時は、

 

「すぐやめます」

 

良いと一旦思えば、

やってみる決断をする事に時間はかけません。

やってみて、上手くいかなければ、

やめる事の決断にも時間もかけません。

 

そうすると、必然的に自社に「合った」ものだけが内製化され

自社で内製化できなかったものは、外注化します。

そもそも必要がなかったものは削ぎ落とされます。

 

「一つの事だけに集中する」

ということは、

 

「他を知らない」

ということ。

 

浦島太郎になる前に、

新しい事に取り組み、吸収する力をつける事も重要ではないでしょうか。

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