「管理職の条件」

 

代表の伊藤です。

皆さんには自分の人生に対し、多大に影響を受けた人物はいますか？

 

私には人生が、価値観が、変わるほどの非常に大きな影響を

受けた人が何名かいます。

その方達の言葉や行動、見せてくれた後ろ姿は10年経っても

色あせることはなく、鮮明に覚えています。

 

話は変わりますが、

前職で管理職をしていたときに部下からよくこんな事を聞かれました。

 

「管理職になる為に必要な能力は何か」

 

実績を上げることは最低限、当たり前に必要なこととして

その他にどのような能力が必要か、、

ということです。

 

実はこの質問、私も全く同じことを昔、

上司に聞いたことがありました。

 

その時、私の尊敬する上司は間髪入れずこのように答えました。

 

「影響力のある人間だね・・・」

 

この一言で終わりましたので、

私自身は分かるような分からないようなでしたが、

その後10年近く管理職を経験して、何となく分かってきたことがあります。

尊敬する上司の言った「影響力のある人間」とは、

 

「前向きな」影響力がある人間

 

ということです。

前向きな影響力というのは、

 

・相談に乗ればその人の言葉で「次の日からやる気になってしまう」

・後ろ姿を見ていると「自分もこの人のように執念を持って頑張りたくなる」

・行動を見ていると「自分も目標を達成しなければならないと鼓舞される」

 

というような、その人の言葉・行動で

自分のやる気が燃え上がってしまうような影響力のことを言います。

 

この影響は、

OFFJTで先生から学ぶモチベーション研修より

1000倍は効果があり、

本人の人生感すら変わってしまいます。

 

私は本当に幸運で、

今まで出会った上司の殆どが尊敬できる方でした。

しかし、周りには、個人的には仕事はできるが

 

「前向きな影響力は全くない人（管理職）」

 

も沢山いました。

仕事ができる人＝前向きな影響を及ぼせるか

というとそうとは限りません。

 

管理職であってもこんなマネジメントをする人間も実は多いのです。

例えば・・・

 

部下の前で自分がどれだけ辛いかを赤裸々に話し続けたり、

自社にどれだけ未来がないかを語り続けたり、

自分は仕事の前線に立たない癖に説教したり、

 

「言葉や行動」でこちら側のやる気をコツコツ削っていくような、

「後ろ向きな影響力」が強い人間です。

 

後ろ向きな影響を与える人は

自分自身は仕事ができても、他人を巻き込んで

周りをダメにしていくので、それはもはや管理職どころではなく、

一般スタッフとしても悪影響でしょう。

 

「勇気を持って即排除」

 

した方が良いです笑

話はそれましたが汗

 

一緒にいると、その人の前向きな影響で

 

「自分のやる気が出てしまう人」

 

つまり

 

「前向きな影響力がある人」

 

これが、優秀な管理職に最も相応しい人材ではないでしょうか。

 

私は自らはそのような影響力のある言葉や行動にピンときませんが

これまで出会った方から私自身が前向きな影響を受けてきた言葉や行動は

沢山あります。それらを借りつつ、

「前向きな影響力に溢れる経営者」

になっていきたいと思っております。