パレートの法則

こんにちは、ラストコンパスの髙藤です。
突然ですが、こんな経験はございませんか?
「どのお客様にも全力で対応しているのに、なぜか売上が伸びない」「忙しい割には利益が残らない」
もしそう感じているなら、今日ご紹介するパレートの法則が、経営を見直すヒントになるはずです。
・パレートの法則とは
パレートの法則とは、「全体の結果の80%は、全体の原因の20%から生まれる」という経験則です。
19世紀のイタリアの経済学者ヴィルフレド・パレートが、イタリアの土地の約80%を人口の約20%が所有しているという統計的事実を発見したことに由来します。
その後、品質管理の世界でジョセフ・ジュランがこの概念を「パレートの原理」として体系化し、ビジネス全般に広まりました。
現在では経済学・経営学の教科書にも収録されている、実証性の高い法則です。
・工務店における具体的な数字
結論から言うと、多くの工務店でもこの法則が当てはまります。
・売上の集中
「80対20の法則」では、業種を問わず「顧客の約20%が売上の約80%を生み出す」という構造が繰り返し確認されています。
・品質問題の集中
品質管理研究では、製品の欠陥の約80%は全工程の約20%から発生するという事実が実証されています。住宅施工の現場でも、クレームの多くは特定の工程・担当・時期に集中する傾向があります。
・「全員に全力」が経営を疲弊させる
どのお客様にも同じエネルギーと時間をかけることは、一見「誠実」に見えます。しかし経営資源には限りがあります。売上に貢献している上位20%の顧客・案件に集中してリソースを投下することで、同じ労力でより大きな成果を出すことができます。
・今すぐできることが3つあります。
①どこからの依頼が多いかを集計する
過去3年の受注データを「紹介・折込・Web・OBからの依頼」などに分類し、受注件数・金額の上位を占める”入口”を特定する。新築・リフォーム問わず、限られた時間と労力をそこに集中することで、同じ動きでより多くの受注が見込めます。
②工程ごとのクレーム・手戻りを記録する
基礎・木工・断熱・仕上げなどの工程別に、過去のクレームと手戻りの件数を一覧化する。新築・リフォームともに、多くの場合トラブルの大半は特定の2〜3工程に集中しており、そこを重点的に改善することが品質向上の最短経路です。
③棟数・件数ではなく「粗利額」で案件を並べ替える
完工した全案件を粗利額の大きい順に並べ、上位20%の案件に共通する仕様・エリア・お客様の傾向を抽出する。その条件に合う依頼を優先的に受けることで、同じ工数でも利益構造を改善できます
データを見れば、「どこに集中すべきか」は必ず見えてきます。ぜひ一度、自社の数字を整理してみてください。
と記載しましたが、最も大事なことがあります。それは、“建築原価の見直し”です。
2025年建築費の全国平均は、3,488万円と過去10年で最高値を更新しています。
「原価が上がる→利益確保するために売価を上げる」という構造になっていると思いますが、家が買いづらくなっている状況です。
今が家の買い時。
わたしも35年の住宅ローンを組むリミットに近づいたこともあり、ようやく自邸を建てることになりました。そのあたりはまた別の機会に書きたいと思います。
みなさまの使命は、絶対に倒れないことですから、”適正価格”への原価見直しがまさしく「一丁目一番地」です。
どのような手法で見直しをかけていくか、みなさまの目と耳で是非、ご確認ください。
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▼大工社長の原価管理▼
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それではまた。