分譲住宅回復の糸口はデザイン
こんにちは。ラストコンパスの黒田です。
今回は分譲市場についてお話したいと思います。
持家着工が危機的な状況となっていますが、建売市場も苦境が続いております。
建売住宅着工は1年にわたって前年割れしており、4~10月までの着工は前年比6.7%と落ち込みは激しくなっています。
建売の着工が減っているということは、在庫が増えているということであり、利益率も比例して低くなっているということです。実際に飯田グループも戸建未契約在庫が27,000棟を上回り、23年度上期において営業利益は4割以上減益となっております。
オープンハウスもここ10年で年平均成長率30.3%と非常に好調ですが、分譲市場においては売れ行きが鈍化しております。
このように大手各社においても非常に苦戦を強いられている分譲市場ですが、外観デザインを強化することによって1棟当たり150万の単価向上を実現し、6億の利益純増を達成した会社もいらっしゃいます。
今さらデザインと思われるかもしれませんが、お付き合いください。
そもそも分譲市場において「物件の価値」とは、
(土地×間取り×性能×デザイン×ブランド)÷価格=物件の価値
となります。
しかしこの中で、「土地」「間取り」「性能」においては差別化が非常に難しいのが現状です。
土地に関してはパワービルダーが大量購入で高額で買い取ります。間取りや性能においては企業努力によって各社差分が見られなくなっています。
この中で残された「デザイン」と「ブランド」において、特に「外観デザイン」は顧客のニーズも強く、取り組むインパクトとしては伸びしろがあるのではないでしょうか?
また、分譲業界の誤解についても触れておきます。
それは、「物件は場所と値段で売れる」というものです。
物件が場所と値段で売れていた時代は今は昔の話であり、現状はそれだけでは勝負することはできません。仮に場所と値段だけで売れるのであれば、前述した飯田グループやオープンハウスは現在も売れ行きは好調のはずです。場所と値段が良くても売れない、という現状をしっかり受け止めることが必要です。
話を元に戻しますが、分譲市場で差別化していくためには外観デザインに力を入れる必要があります。
そこで私たちは「SIMPLE NOTE」というプロジェクトを展開しております。
外観デザインに優れ、全国展開しているブランド力をもって分譲市場においても売れ行き向上の一助となるはずです。
詳しい話は随時セミナーを開催しておりますので、ご興味があればご参加ください。
それでは良い御年をお迎えください。