『地場工務店が大手ハウスメーカーに見習うべき事』
いつもありがとうございます。ラスト・コンパスの堀です。
今年も残り3ヶ月になりましたがいかがでしょうか?
先月9月10日に帝国データバンクが発表しておりましたが、今年まだ終わっていないですが過去5年間で、最多ペースで倒産件数が増えているとの事。
建設事業者の倒産増加に歯止めがきかない状況となってきてますね。。。
そして国土交通省が先月9月29日に発表した8月の新設住宅着工戸数も前年同月比9.4%減の7万399戸で3ヶ月連続の減少、持ち家は過去10年間で最長の21カ月連続減少と悪い情報ばかり入ってきます。
「このような状況では仕方がない」
「どうしよう」
「どうしてよいかわからない」
そんな声が聞こえてきそうです。
ただこのような状況でも正しい施策を実行して好調な会社もあるもの事実です。
そのような地場工務店や地場ビルダーをベンチマークするのも大切だと思いますが、大手ハウスメーカーから見習うべき点もあると思いますが、大手ハウスメーカーに目を向けた事はありますか?
「メーカーと工務店は違うから」
「メーカーから学ぶべき事はない」
などと思っているかもしれません。
例えば大阪に本社を置く住宅総合メーカーである大和ハウス工業株式会社はご存じでしょうか?
「業界にいたら誰でも知っているよ!」
そんな声が聞こえてきそうです(笑)
そうです。誰でも知っているTVCMでお馴染みの大和ハウス工業、ダイワハウスです。
カリスマ経営者石橋氏が創業した会社です。
その大和ハウス工業は有価証券報告書から2023年3月決算は売上高過去最高の4兆9081億円(前年比+4686億円)、営業利益も過去最高の4653億円(前年比+821億円)の会社です。
スゴイ数字ですよね。
ちなみに戸建て住宅事業の占める比率は上記2023年3月決算の売上の18%である9100億円、営業利益は10%である466億円だそうです。
「戸建て住宅事業の営業利益に占める割合は10%?」
と驚かれる方が多いと思います。
そうです。営業利益の90%は戸建て住宅事業以外で構成しております。
売上の82%は戸建て住宅事業以外で構成しております。
ちなみに売上構成比率1位は賃貸住宅が23%、2位は同率で事業施設22%、商業施設22%、営業利益の構成比率1位は商業施設29%、2位は賃貸住宅24%という数字が出ております。
戸建て住宅事業は発表しておりますが2024年3月は売上8400億、営業利益340億と売上は約28%減少、営業利益は27%減少の前年比から減収減益を予測発表しております。
「やっぱり天下の大和ハウス工業でも戸建て住宅は厳しいんだ」
と思ったと思います。
そうです。天下の大和ハウス工業でも戸建て住宅事業は減収減益と厳しいです。
ただ2024年3月は売上4兆9200億円(+118億)、営業利益3800億(+112億)と売上営業利益とも過去最高を更新して増収増益を計画しております。
「?」
ここまで読んで頂いた工務店経営者ならご理解をして頂けるかと思いますが、大手ハウスメーカー(大和ハウス工業など)に見習うべき事は事業の多角化を展開しております。
1つ厳しい事業があったとしてもそれを補える事業があったとしたら会社は成長します。
「わかった、新築事業だけでなくこれからはリフォーム事業に力を注ぐよ」
リフォーム事業は右上がりの市場ですが緩やかな右上がりです。
新築から多く参入し、エディオンを始めとして異業種からの参入が好調です。
結論から申しますとリフォームは地場工務店は、忙しい割には儲からないという工務店が圧倒的に多いです。
リフォームはフタ開けてなんぼが多いからこそ技術、知識、経験などが必要です。
100万と500万も打合せ回数が変わらないなども良く聞く話です。
だから忙しい割には儲からないとう工務店が圧倒的に多いのです。
新築が減少しているので力を注ぐ会社も増える一方です。
これからの成長工務店は大和ハウス工業のような事業の多角化、新築、リフォームの技術、経験、知識を活かした高収益事業の構築が必須だと思います。
どのような事業があるのか、新築事業、リフォーム事業以外の高収益事業の構築をお考えの方はぜひ下記にご参加下さい。
経常利益率10%以上 高収益ビジネスモデルを公開 | 株式会社LAST COMPASS