SEMINAR 説明会情報 INQUERY 資料請求 TEL 電話

「決める」ということ

「決める」ということ

代表の伊藤です。

 

私の古くからの友人にキミッチというあだ名の人がいます。

私の地元、福井県で土木会社の経営をしている次期2代目社長(世襲)です。

先日久しぶりにキミッチから電話がありました。

何かと思いきや代替わりの相談でした。

 

彼の会社は土木業界の中では珍しく、順調に成長している会社で

現在、120名を超える従業員と4つの子会社を持つ立派な成長企業です。

しかし、2代目の彼は古参社員や複数の別会社を取りまとめるのに

四苦八苦しておりました。

 

相談されても土木業界をあまり知らない私としては

どの業界でも難易度の高い「世代交代」に対し

軽はずみにアドバイスするわけもいかず

フムフム聞いているだけに終始していました。

 

しかし、一点だけ気になることがあり、

友人だからこそ、少し強めに

言ってしまいました。

 

彼はいろんな話をした後に、このように話しました。

 

「自分は実力がまだ足りないので

複数の会社を兼任するのは難しい。。

だから、

 

『決断だけは自分がして』

 

具体的な案は、それぞれの部署の人間に

考えさせるようにしたい。」

いくつか選択肢さえあれば

 

『決断ぐらいならできると思う。』

 

と。

 

「決断くらいなら自分でも出来るか。」

 

コイツわかってないな。。

恐らく通常業務で大事な決断をする役割をしてないな。

いつも誰かに決断させてるんだな。。

そう思わせる一言でした。

 

 

そしてつい、

『お前(キミッチ)にとって親父(現社長)は毎日簡単に

決断しているように見えるかもしれないが

それは今まで死に物狂いでやってきた、

30年の経験があるからだろ。

今のお前がホイホイ決断してもうまく行くわけねーだろ!』

 

 

あ、言ってしまった。。。涙

若干気まずい空気が流れましたが、彼は私のキャラも分かってくれているので

『確かにそうだ』と共感してくれました。

 

決断の辛さをわかっていないという事は

社長になるに当たって相当重症です。

 

何故なら、

最良な決断こそ結果を生み続けるからです。

 

右か左かはたまたそれ以外か。

経営者は小さなことから大きなことまで日々決断です。

というか寧ろ決断が仕事と言っていいでしょう。

 

右か左か

決めるだけなら誰でもできます。

 

その決断こそが成果に直結するから迷うのです。

(決断することに比べたら選択肢を複数上げることは比較にならないぐらい楽です)

・コストは正しいか

・時期は正しいか

・人材はいるか

・可能性はどの程度あるか

・自社のカラーとしてどうか

・粘り強くやり続ける事ができるか

・相手は信頼できるか

 

「毎日の努力や経験、知識はその決断の為にある」

 

といっていいくらいでしょう。

 

 

サラリーマンなど顕著です。

 

役職が高いほど「最終決断」を任されます。

 

平社員は日頃仕事において決断をする事はほぼありません。

 

だから、といってはなんですが

家づくりは、

「お客様(夫)が平社員ほど決断が遅い」傾向にあると言われます。

契約に直面すると・・・

やれ親がどうとか、

やれ嫁がどうとか

常に人任せの人生、

判断任せの人生でしたので

家を買うような大きな決断に慣れていないのでしょう。

(私の偏った見解である事に間違いありませんが。。)

 

 

私たちラストコンパスでは、

 

「答えを自分自身で見出す事。

そして見出した答えには根拠を持ち、私や周りを説得し納得させる事」

 

を大事にしています。

 

『自分で判断し、自分で決める力をつけること』

 

により、他人に決められた時と比べ

はるかに深く考えますし、

決めた事に対し自分なりの根拠と責任を持つようになります。

 

そして、自身で決めた事に対しては

決めた事は正しかった、

と思いたい為、成果に向かってしっかりと努力します。

 

同じ仕事をしていても、

かなり成果は変わってくるのではないでしょうか。

まずは、自身と自社のメンバーから

『決める力』をつけていきたいと思います。

 

 

追伸:キミッチごめんね!!

一覧へ戻る