間接部門の存在意義について
こんにちは。後藤です。
今回は少しマニアックな話です。
また、とても長いです。
コロナ禍で退屈している方のみご覧ください。
先日、社内の業務終了後の雑談の中で、
コンパスのメンバーをサッカーチームに例えるとしたら、、、
という実にくだらない話題で盛り上がっていたときの話です。
営業メンバーがフォワードで3名いるから、うちは3トップ。
いや、でも◯◯はパスがうまいからトップ下か、、、という風に
各自のポジションが決まっていきます。
しかし、何故か私のポジションは全員一致でGKと決まっており、
少しショックを受けました。
決してGKが嫌なわけではありません。
ただ、たまには攻めたり、点を取りたいという思いがあります。
また、改めて私が管轄している部署は
限りなく間接部門に近いのだということを
再認識させられました。
実際に私が行っている業務は、
・商品開発
・研修
・個別コンサルティング
・加盟店サポート
がメインであり、直接部門とは言いづらい業務内容です。
業績が分かりやすい直接部門と比べて間接部門は、
非生産部門やバックヤードと呼ぶこともあり、
成果の良し悪しが見えにくくなります。
そのため多くの会社では、
営業職を代表とする花形部門の陰に隠れてしまいがちです。
しかし、直接部門も間接部門も
会社にとって必要不可欠であるのは間違いなく、
どちらが重要というものではありません。
今回は、
日頃スポットライトが当たることの少ない
間接部門に焦点を当てて、
その存在意義について考えてみます。
(ここからかなりマニアックな話に入っていきます)
さて、私が間接部門の理想を考えたときに、
真っ先に思い浮かべる人物がいます。
私の尊敬する人物の一人でもあります。
その人物とは、、、
蕭何(しょうか)という人物です。
…
…
はい、おそらく誰も知らないでしょう。
決して有名な人物ではありません。
簡単に紹介します。
蕭何はいまから約2350年前の中国史に登場する人物で、
漢という国を作り上げた劉邦の懐刀として活躍した人物です。
この人物は、
武将として兵を率いて1人で100人の敵を倒した豪傑
というわけでもなく、
誰も考え付かない謀略を持って
危機的状況から何度も味方を救った名軍師
というわけでもありません。
蕭何の主な任務は「兵站」です。
つまり、食料や武器、そして兵士や馬の補給係です。
実に地味な任務です。
大した見せ場はありません。
まさに間接部門です。
しかし、この人物は専門家やマニアの中では非常に評価が高く、
この時代に最も活躍した3名にも選ばれることもあります。
それはなぜかというと、
蕭何は兵站という業務において、
一度も兵を飢えさせたことがなく、
また、戦に必要なものを一度も不足させたことがないのです。
任務だから当たり前かもしれません。
しかし、当たり前のことを
当たり前のように遂行し続けたからこそ、
蕭何は間接部門ながら英雄・英傑として
現在までその名が受け継がれているのです。
もし、食料の補給が出来なければ、
十分な食事をとることができず力が出なかったり、
明日の食料があるかどうか不安で戦どころではありません。
さて、話を現代に戻します。
間接部門が疎かになってしまうと、
直接部門に対して「当たり前の状況」を作ることができません。
例えばサポート体制が不十分で、
売るたびにクレームになってしまったら、
パンフレットや名刺の在庫がなくなってしまったら、
新商品が開発されずに
売り物が時代遅れの商品しかなかったら、、、
直接部門が存分に力を出すことができません。
当たり前のことを当たり前のように実行し、
前線で戦う部隊(直接部門)に対して、
「当たり前の状況を作る」ことこそが
間接部門の存在意義なのではないかと思います。
間接部門の方々は、
直接部門が余計な心配することなく
存分に力を発揮できる環境を作ることに、
使命感とプライドを持って臨んでいただきたく思います。
後藤