新卒の成長は教育する側の成長とイコールである

いつもブログを読んでいただきありがとうございます。
ラストコンパスの秋岡です。
会社様によっては、4月に新卒が入社して1ヶ月が経ち、そろそろ実務を経験させている頃ではないでしょうか。
今回はそんな「新卒に対する教育と接し方」をテーマにお伝えしていきたいと思います。
■入る前も、入ってからも大切にする
現在の新卒採用市場は、
・採用活動の早期化
・平均賃金の上昇
・求人倍率の上昇 など
新卒採用をするにあたり、会社側は全力にならないとなかなか採用に至らないため、
新卒を獲得した会社様の多くは大変な労力をかけて採用に至っているのではと思います。
そんな中ではありますが、入社してからが本番です。
採用活動と同じか、それ以上の熱量で新卒の教育に着手していくことが重要となります。
まっさらな新卒を「輝かせる」のも「腐らせる」のも、
教育する側の「初期の接し方」に懸かっています。
1.「スキル」より先に「考え方」を伝える
新卒社員を一日も早く戦力化したい。
そう思うと、ついCADの操作や現場の専門用語、営業トークといった「スキル」を教え込みたくなります。
しかし、その前に絶対に欠かしてはならないのが、「考え方」の教育です。
「会社が大切にしている理念や価値観は何か」
「仕事を通してどう成長して行ってほしいのか」
「仕事で得られる価値は何か」
そういった、スキルとは違った考え方ならびに価値観を共有しないまま、
高度なスキルだけを与えてしまうと、どうなるでしょうか。
効率だけを求めて手抜きをしたり、
自分の数字のためにお客様や仲間を置き去りにしたり、
あるいは会社の方針に不満を漏らす「モンスター社員」を、
会社自らが作り出してしまうリスクがあります。
・会社のビジョン、理念の背景
・家づくりを通じて社会に提供したい価値
・プロとしての仕事の流儀(当たり前の基準)
これらを、まずは徹底的に共有してください。
一度伝えて終わりではありません。
朝礼や面談、日々の会話の中で、
繰り返し「ここを大切にしているんだ」と伝え続けて頂ければと思います。
この価値観のすり合わせに時間を割くことが、
結果として最短で自走できる人材を育てることにつながります。
2.「やって見せ」の後に、どこまで我慢できるか
実務の教育においては、山本五十六氏の言葉にある
「やって見せ、言って聞かせて、させてみせ、ほめてやらねば、人は動かじ」が基本です。
しかし、多くの先輩社員がつまずくのが、この後のフェーズです。
ある程度仕事に慣れてくると、教育側は
「自分でやったほうが早い」
「失敗されるとフォローが面倒だ」
という心理に陥り、いつまでも「補助的な仕事」しか与えなくなります。
つまり、仕事を「任せていく」ことが重要となります。
ここで意識していただきたいのが、
「任せる」と「放置」の境界線です。
「放置」とは、丸投げして結果も見ず、責任も取らないこと。
「任せる」とは、権限を与えて最後まで見守り、
最終的な責任は上司が取ると覚悟を決めることです。
特に、新人が壁にぶつかった時が教育の正念場です。
答えを知っている先輩は、すぐに正解を教えてしまいますが、
そこをグッと堪え、
「どうしてそうなったと思う?」
「この後どんな対応がいいと思う?」
「どう改善する?」
この問いかけを繰り返し、
本人に「考える経験」をさせてください。
住宅づくりと同じで、基礎が固まっていない家はすぐにガタが来ます。
「自分で考える」という基礎さえ身につけば、
彼らは主体性を発揮できるようになっていくかと思います。
3.「鏡」としての自覚を持つ
最後に、新卒社員にとって、一番身近なプロのモデルは、
目の前にいる「あなた」です。
新人が
・会社のルールを守らない
・愚痴が多い
・向上心がない
・挨拶をしない
もしそう感じることがあれば、
それは私たち教育側の姿を映し出している鏡かもしれません。
新人は驚くほどよく見ています。
先輩がお客様のいないところでどんな発言をしているか、
現場の職人さんにどう接しているか、
掃除を真面目にやっているか。
「考え方」をいくら言葉で説いても、
教えている本人がそれを体現していなければ、
新人の心には1ミリも響きません。
「背中で語る」だけではいけない時代ではありますが、
それでも、本質を突いている言葉であると思います。
新卒教育とは、「教育する側が、自身の仕事の姿勢を再確認する機会」でもあります。
「彼らの真っすぐな姿勢に恥じない仕事ができているか」
その緊張感を持ちながら、
教わる側も、教える側も、共に成長していく姿勢こそが、
強い組織を作る土台となります。
最後に
可能性に満ちた新卒社員が数年後に
「この会社に入って本当によかった」
「先輩の下で学べてよかった」
と新卒社員が思ってもらえるように、
まずは私たち受け入れ側が、
覚悟を持って彼らと向き合っていければと思います。
それでは。