プロ野球から学ぶ、社内の可視化
みなさんこんにちは。
ラストコンパスの中植です。
10月に入り、プロ野球もいよいよ終盤となってきました。
個人的には大阪出身ということもあり、阪神タイガースに優勝してほしい限りです。(笑)
シーズンが終了すれば各チームFAによる選手補強を行い、ドラフト会議で新人選手の獲得に動きます。
オフシーズンの動きはチームによって異なってきます。
その中で、私が注目している球団がございます。
それは、
唯一、独立採算制で経営している球団 “広島東洋カープ“です。
親会社の顔色を窺いながらチーム運営をしなければならない他11球団とは違い、
人事権・決裁権を松田オーナーが握っているためチーム強化が可能となっています。
今年はBクラスに低迷していますが、3年前には3連覇するほど強いチームです。
主力選手の活躍はもちろん、次々と若手選手が試合に登場してきます。
そこで、注目すべきなのが、考え抜かれている“ドラフト戦略“です。
年1回、実施されるドラフト会議で良い選手を獲得するために、
球団内の全選手をポジションと各年齢でグラフを作成しています。
このグラフで判断するのは、大きく分けて2つです。
・今すぐ、即戦力として必要なポジション→社会人、大学生
・数年後、必要となるであろうポジション→高校生
このようにドラフト会議で指名する選手を決定していきます。
さらに、
『高校生で獲得した選手は5年以内に主力選手へと育てあげる。』
というチーム方針もございます。
そのような判断基準を明確にしているからこそ、
主力選手がケガで離脱しても、
メジャー挑戦して抜けてしまっても、
次から次へと若い選手が出てきています。
今回のドラフト会議にもどの選手を指名するのか注目したい部分です。
これは野球だけでなく、住宅業界でも同じです。
人材採用や育成に力を入れるにあたり、まずは社内の状況を把握しなければなりません。
その方法として、
営業、工務、設計、広報、事務など各部署に何人いるのか。
その中の平均年齢は何歳となっているのか。
毎年、退職者は何名出ているのか。
平均勤続年数はどれぐらいなのか。
社内全体を可視化することによって、
野球のように、
急遽補強しなければいけない部門→即戦力採用
今から育成をしておかないといけない部門→新卒採用
採用戦略を組み立てる事も可能となります。
採用してからの育成に関しては、
新卒社員を何年で戦力へと育てるのか。
誰が、どのように育成していくのか。
明確な基準を社内に設けておくべきです。
野球は、定期的にドラフト会議やFAで選手補強が出来ます。
ですが、ビジネスにおいては会社が採用に踏み出さなければ優秀な人材はやってきません。
『今ではない。』
『忙しいから動けない。』
と良く聞くだけに、今だからこそ着手出来ることもあるのではないでしょうか?
高齢化が進む業界、長期に渡って経営するためにも動き出すきっかけにしていただければなと思います。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
中植